瀧中瞭太選手のこれまでと「見据える先」|現役プロ野球選手にインタビュー!
(アイキャッチ写真:楽天野球団提供)
みなさんこんにちは、そしてこんばんは!ぼちぼちライターのにっしーです。
今回は、現役プロ野球選手の瀧中瞭太選手(東北楽天ゴールデンイーグルス所属)にインタビューさせていただきました!
私も通っていた龍谷大学(所在地:京都府)の卒業生であり、社会人を経て昨年からプロの世界に足を踏み入れた瀧中選手。
これまでの経歴やプロ1年目の振り返り、そして今後の目標などを語っていただきました!
楽天ファンの方はもちろん、野球好きの方はぜひご覧ください!
これまでの経歴
インタビュー部分の前に、まずは瀧中選手の経歴を紹介します。
瀧中選手は、1994年に滋賀県の高島郡(現在は高島市)に住む両親の間に生まれました。
小学校から野球をはじめ、湖西中学→高島高校→龍谷大学→Honda鈴鹿でプレーをされたのち、2019年にドラフト6位で東北楽天ゴールデンイーグルスに指名を受け入団。
ルーキーイヤーとなる2020年、シーズン序盤は2軍で登板を重ね、9試合で2勝1敗・防御率1.72という好成績を残します。
先発投手として、終盤は1軍の試合にも多く登板し、8試合で2勝1敗・防御率3.40を記録。
今後の活躍が期待されている選手です。
指名漏れの悔しさを乗り越えて
ここからは瀧中選手にお話を伺っていきます。
龍谷大学在籍時には、関西6大学リーグで通算16勝を重ねた右腕。
しかし、プロ志望届を出すことはなく、さまざまな方の後押しもありHonda鈴鹿に入社を決意。
ここでは、2018年(社会人2年目)のドラフトでの指名漏れ、そして2019年のドラフトで指名された瞬間のことをお伺いしました。
-「2018年のドラフトで指名漏れになった際は、悔しさを感じられましたか?」
「ドラフト直後に『悔しい』と感じることはなかったです。
むしろ、自分より注目されていた同期が指名漏れになったことのほうが、気になっていました。
ただ、そのあと同期の数人で朝まで飲みながら話していた際、そこで自分が泣いたことは覚えています。
やっぱり悔しい気持ちはあったのでしょうね。『野球を続けるかどうか』ということも一時は考えました」
-「そうだったんですね。切り替えはすぐにできたのでしょうか?」
「プロの選択肢は捨てて、とにかくチーム(Honda鈴鹿)が勝てれば良いと考え、野球を続けました。
2019年のドラフトでも、指名されるとは考えていなかったです。一応、同期が自分の部屋にいてドラフト会議の映像は見てくれていました。
自分はベットで横になっていたなか、同期から『指名されたぞ!』と言われた瞬間は実感が湧かなかったですね。
急いでスーツに着替えて寝ぐせを直し、『早く行かなきゃ怒られる』と思いながら記者会見に臨みました」
課題と手応えを感じたプロ1年目
指名漏れの悔しさを乗り越え、昨シーズンよりプロとしてのキャリアを歩み始めた瀧中選手。
ここでは、ルーキーイヤーとなった昨年を振り返っていただきました。
-「1年間のシーズンを戦ったなかで、課題を感じた部分はありましたか?」
「最後まで戦い抜く体力は、足りていないと感じました。
空振りが取れていた球を見逃されたり、ファールが取れていた球を前に飛ばされたりして、終盤は目に見えてパフォーマンスが落ちましたね。
細かいコントロールやストレートの強さなども含めて、全体的な底上げが必要だと痛感しました」
-「なるほど。昨年は8試合に登板されましたが、手応えを感じた試合はありましたか?」
「3試合目のオリックス・バファローズ戦は落ち着いて投げることができ、内容もよかったため(6回1失点・被安打3)、手応えを感じましたね。
直前の2試合目の登板は非常に緊張してしまい、良い結果が残せませんでした(2回1/3を5失点・被安打6)。
プロ初登板の試合で思った以上に良い投球ができたため(5回1/3を1失点・被安打5)、自分自身にプレッシャーをかけていたのです。
そのプレッシャーがなくなったことも含めて、3試合目は手応えを感じました」
-「ありがとうございます。プロ初勝利をあげたときは、どのような気持ちでしたか?」
「やはり嬉しかったですね。『勝』の数字が0から1になったことは、大きい意味を持つと改めて感じた瞬間でした」
「人生論」につながる考え
長所をお伺いした部分では、「人生論」につながる内容も語っていただきました。
-「瀧中選手のストロングポイントはなんですか?」
「強いてあげるとするならば、コントロールですね。
しかし、コントロールが抜群に良いとは自分自身も感じていないため、もっと高めていきたいと考えています。
また、これは長所ではありませんが『選択肢の幅を広くする』ことは意識していますね」
–「『選択肢の幅』ですか」
「はい。選択肢が少ないと窮屈さを感じてしまい、思うような投球ができません。
『人生論』にもつながりますが、何事においても選択肢の幅は広いほうが良いと思いますし、この考えは野球にも当てはめることができます。
例えば、『絶対に点を与えてはいけない』ではなく『与えても良い』と考えることが一例です。
もちろん、無失点で抑えることがベストではあります。しかし、抑えられなかった場合のことも想定しないと、大量失点につながりかねません。
自分ができる最善の策を選べるよう、選択肢の幅を広くすることは大事にしていますね」
今後の目標
最後に、今後の目標をお伺いしました。
-「チームとして、また個人としての目標を教えてください」
「チームとしての目標は、2013年以来の日本一を達成することです。
昨年はその目標を掲げながらも、達成することができませんでした。今年こそは日本一を達成できるよう、重要なピースとして活躍したいです。
個人としては、1日でも長く野球を続けて息の長い選手になりたいと考えています。
先発・抑えといったポジションにこだわらず、その時々のチームのニーズに応えられるピッチャーを目指したいです」
どんな役割でもこなせる選手になる。瀧中選手の強い心意気を感じた部分でした。
取材後記
「いつかプロ野球選手にインタビューがしたい」
私の身勝手な要望に応えてくださった瀧中選手、ならびに楽天野球団のみなさまには、感謝の気持ちしかありません。
本当にありがとうございました。
私自身、瀧中選手のファンとして今後の活躍を強く期待しています。チームだけでなく、いずれは日本を代表する選手になっていただきたいですね。
瀧中選手のこれからに注目しましょう!
Webライティングの仕事を中心に、インタビューや編集もこなす人。
野球中心にスポーツが大好き。フットワークの軽さが特徴的で、どこにでも飛んで行ける。
スポーツと教育に対する興味が強い青年
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