「野球を通じていろんなことを学べる場にしたい」香里丘高校野球部 岡田泰典監督の考えとは
みなさん、こんにちはこんばんは!ぼちぼちライターのにっしーです。
今回は、私の母校である大阪府立香里丘高校の野球部の取材に行ってきました!
香里丘高校の野球部は、2018年・2020年(代替大会)でベスト8入りを果たすなど、着実に力をつけています。
そんな公立の有力校を指揮しているのが、岡田泰典監督です。
2009年から香里丘高校で野球部の指導にあたっている岡田監督は、どんなことを考えて指導をされているのでしょうか?
香里丘高校の特色なども交えていますので、ぜひご覧ください!
香里丘高校とは
香里丘高校は、1980年に創立された公立高校です。
京阪本線の「光善寺駅」から歩いて約15〜20分の場所に学校があります。
周囲は緑が多い環境のため、落ち着いた雰囲気で過ごすことができる学校です。
近年では野球部が少しずつ注目を集めており、2021年3月時点での野球部員数はおよそ50名。
公立高校の中では非常に多いと言える人数です。
岡田監督の経歴
その香里丘高校の野球部で監督を務めているのが、岡田泰典監督です。
岡田監督は、桜宮高校(現阪神タイガース監督の矢野さんの卒業校)を卒業されており、2009年から監督として指揮をされています。
今回は、岡田監督にさまざまなお話を伺うため、久しぶりに母校のグラウンドに足を運びました。
(ちなみに、私は野球部ではなく陸上部のOBです…)
快進撃を見せた2018年
2018年、香里丘高校は「第100回 全国高等学校野球選手権記念 北大阪大会」でベスト8入りを果たします。
そのときの心境について、岡田監督にお伺いしました。
ー「2018年は、『ある程度勝てる』という自信があったのでしょうか?」
「実力のある年代ではあったので、『いいところまでいけるかも』という気持ちはありました。
力があるピッチャーもいたし、打てる人もいましたからね。
歴代では1番と言ってもいいチームでしたよ。
残念ながら準々決勝で負けてしまいましたが、その健闘のおかげで、現在の2年生は35名も入部してくれました」
ー「何か変わった部分があって結果を残せたのでしょうか?」
「環境の部分は大きいかなと思います。
香里丘に来てすぐの段階では、満足な環境が整っていませんでした。
どうにかして環境を整えてあげれば、あとは選手たちがやるだけですよね。
その部分は時間をかけて取り組んでいきました」
高校野球は今後の人生につながる基盤
高校野球の監督として指導をされるうえで、大切にされていることを伺いました。
ー「指導の中で大切にされていることや考えはありますか?」
「野球を好きなまま、最後までやり続けてもらえるように努めていますね。
好きで野球部に入ってくれた以上は、やっぱり好きなままで終わってほしいじゃないですか。
自分で主体的に考えて選んだ道なので、野球を嫌いになることがなく、良い意味で楽しく努力できるようにしています」
ー「主体性を育てる側面もあるということですね」
「そうですね。あとは、野球を通じていろんなことを学べる場にすることも重視しています。
香里丘の良さは『人の良さ』だと思っていて、素直な生徒が多い。
ただ、言われたことはしっかりとできる一方、自分から声を上げる生徒が少ないんです。
実際、高校を卒業してからの人生のほうが長いじゃないですか。
礼儀だったり、縦のつながりだったり、自分の意見を言ったり、社会ではいろんな要素が求められます。
今後の人生・社会に活かせられるような指導は心がけていますね」
コロナで大会が中止
昨年は、代替大会こそ実施されたものの、夏の大会すら中止になってしまいました。
そのときの心境についてお伺いしました。
ー「昨年は夏の大会が中止になりました。中止が発表されたとき、どのような心境でしたか?」
「どうしてあげたらいいかなという気持ちでした。
長い間頑張ってきたのに、最後の舞台すら用意されないのは本当に無念でした。
3年生に対して『正直にかける言葉が見つからない』と言いました。
それぐらい自分だったらショックだし、どんな気持ちになっているのか想像もつかないから。
しかし、やれることを頑張っていくしかないみたいなことを言ったと思います。
昨年は本当にいろいろなことがあったので、大変な1年でした」
目標はベスト4
大変な状況は現在も続いていますが、それでも岡田監督は前を向いて指導にあたり続けています。
最後に、岡田監督の目標をお伺いしました。
ー「岡田監督の目標を聞かせてください」
「最高成績がベスト8なので、ベスト4を目指しています。
少しずつ力はつけてきましたが、香里丘そのものの認知度はまだまだありません。
ベスト4までいけば認知度は上がるはずです。
『香里丘はやるな』と思わせて、生徒たちを有名にさせてあげたいですね。
そして、香里丘で野球をやりたいと思える人を増やしたいです」
香里丘高校は野球に打ち込みやすい環境
香里丘高校では「アクティブスポルトコース」という独自のコースがあります。
このコースが作られた目的は、自分から主体的に学べる生徒を増やすことです。
金曜日の5・6時間目を使用して、野球・ソフトボール・女子バスケットボール・女子バレーボールの4つから各自が選択した種目に取り組んでいます。
2・3年生が合同で取り組んでおり、授業の中でクラブ活動をするイメージです。
このような取り組みは、公立学校に限定すると珍しいものであり、スポルトコースがきっかけで入学を決める生徒もいるようです。
公立高校という環境の中では、香里丘高校は野球に打ち込みやすい環境と言えるでしょう。
詳細が気になる方は下記よりご確認ください。
取材後記
今回、久しぶりに母校の香里丘高校にお邪魔しました。
2012年に香里丘高校を卒業したので、約9年ぶりにお伺いした形ですが、学校の雰囲気は変わっていないなと感じました。
ベスト4の目標は簡単ではありませんが、ぜひ実現させてほしいですね。
これからも私は香里丘高校を応援し続けます!
香里丘高校の詳細は下記よりご確認ください。
それでは!
Webライティングの仕事を中心に、インタビューや編集もこなす人。
野球中心にスポーツが大好き。フットワークの軽さが特徴的で、どこにでも飛んで行ける。
スポーツと教育に対する興味が強い青年
コメントを残す