search
ぼちぼち

この街で暮らす、働く、遊ぶ人のための話題とコミュニティを提案する大阪ローカルメディア

※当サイトではアフェリエイト広告またはプロモーションを含みます

出会ったら良いことあるかも!? 大阪シティバスの「ゼブラバス」の魅力を探る。

更新:2019年09月12日 カテゴリー:インタビュー, 社会見学 タグ:, , ,

ライター: きょうこ、あさかわ

いつも「ぼちぼち」をご覧くださいまして、ありがとうございます。

皆さんは大阪市を走るバスにどんなイメージをお持ちですか?

「大阪市の市バスのこと? 確か民営化されたと聞いた。」という方や、
「普段、通勤通学に使っているよ。クリーム色の車体に黄緑のラインが入ったバスでしょ?」

という方も多いと思います。
そう、大阪市交通局の市バス事業は2018年に民営化され「大阪シティバス(株式会社)」に引き継がれました。

そんな大阪シティバスに通称「ゼブラバス」と呼ばれる珍しいバスがあり、この度ご縁をいただきまして、取材させていただくことができました。

取材にお伺いしたのは、酉島営業所

実際のゼブラバスを拝見できる、大阪シティバスさんの酉島営業所(とりしまえいぎょうしょ)に伺いました。

ご対応いただいたのは、大阪シティバスの総務課の澁川さん。

貴重なお話を色々と伺いました。


ちなみに、酉島営業所は、大阪シティバスの7箇所ある営業所の中では大規模な営業所だそうです。たくさんのバスの車庫、点検設備、運転手さんの訓練のための教習車も配備されているなど、広い敷地に様々なバスを見ることができました。

運転手さんの訓練に使われている教習車

ゼブラバスは当時の先進的な「ワンマンバス」の証だった。

「バスでワンマン運転?それって当たり前じゃないの?」

と思われる若い読者の方もいるかもしれません。
しかし、ワンマン運転でバスが走るようになったのは、1950年代になってから。バスのワンマン運転は、大阪市が全国に先駆けて最初に取り組んだそうです。

それより以前は、運転手さん以外に車掌さん(おもに女性)が乗務し、後ろで切符の発行、運賃の収受を行っていたそうです。

当時の女性車掌さんが切符を確認している様子。
当時の女性車掌さんが切符を確認している様子。

なぜ「ワンマン運転」にする必要があったのか?

歴史を紐解くと、当時の時代背景が伺えます。

戦後復興が加速していた当時は、人々は住まいのある郊外から大阪市内の都市部への移動が日常的になります。バスの終発時刻を延長する要望が多い一方で、当時の労働基準法で女性の深夜勤務は制限されており、運転手一人で運行できるように検討に迫られていたそうです。

それまでは車掌が担うドアの開閉や料金の支払いなどを機械化するという当時の最先端技術が導入されました。


ゼブラバスは、従来の「ツーマンスタイル」と区別しやすくするために導入された塗装だったわけです。

バス停に並ぶ大勢の乗客
バス停に並ぶ大勢の乗客

その後、1970年代にかけて、大阪のバスは最盛期を迎えます。市電に代わって、市内の公共交通機関の主役となり、大阪万博の開催などもあり、街中のいたるところで、ゼブラバスを見ることができたそうです。

大阪駅前のバス停


しかし、時代の移り変わりは激しく、1980年代には自家用車の普及による交通渋滞、大阪市営地下鉄の開業などで、バスの利便性は相対的に低下し、公共交通機関の主役の座を地下鉄などの電車に譲ることになります。

貴重なオリジナルのゼブラバスを車庫で見学させてもらいました。

車庫で大切に保管されています。

オリジナルのゼブラバスは残念ながら走行はできません。
現代の排ガス規制に対応できないことや安全性の問題があり、オリジナルのゼブラバスは自走することはできませんが、イベント開催時には展示されることもあるそうです。

ちなみに、車内には当時の路線図も残されていました。当時は市内圴一料金で、大人が50円、子どもが25円だっとことがわかりました。

市営交通110周年の記念にラッピングバスとして7台が復活

市営交通110周年の記念として、各営業所に1台ずつの計7台が復活しました。当時を知る人々からは懐かしむ声が多かったそうで、根強い人気がわかります。

この復刻のラッピングバスは、現代のバスにラッピングして外観のみ当時のデザインになっており、乗り心地はもちろん、PiTaPaももちろん使えます。
 車内の広告が掲載される場所には歴代バスの写真や資料が掲載されており、バスの歴史に触れることもできる貴重な空間です。

ゼブラバスは7台しかなく、走る路線も他の通常のバスと同様にローテーションに組み入れられているため、見かけることができたり、乗ることができたらラッキーですね、とのこと。

ところで、「運転手さんはゼブラバスを運転することは嬉しいのでしょうか?」と興味あることをお聞きしましたが、

大阪シティバスの澁川さんによれば、「運転手もゼブラバスを運転することができ、嬉しい反面、緊張もします。」とのことです。

ご存知でしたか?直行バスも運行している大阪シティバス

ちなみに、大阪シティバスでは、IKEA鶴浜行き直行バスやUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)直行バスの運行も行っており、ラッピングされた専用バスがあります。(IKEA仕様: 10台、USJ仕様: 1台)

IKEA鶴浜行き直行バス

今後の取り組みについてもお聞きしました。

大阪シティバスの総務課の澁川さんにうかがったお話では

大阪シティバスは、これまで市バス路線の運行を受託する業務を主として行ってきましたが、民営化に伴い2018年4月に大阪市交通局から市バス事業を引き継ぎました。
これを契機に、今後は市域内に限らず、新規路線の獲得や観光バス、中距離バスなどの新規事業を立ち上げるなど、事業の拡大を目指していきたい。とのことです。

今後も大阪で生活する人、大阪にビジネスの出張や観光にお越しになる方に頼れる存在でいてほしいですね。

参考文献・資料など

今回の取材メンバー

コメントを残す