大阪検定インタビュー(後編) 大阪検定受けてみよかな。合格したらいいことあるかな?大阪検定合格者が大阪検定の魅力をインタビュー。
大阪を知って楽しむ、楽しんで知る、知った大阪を語って楽しむ。
大阪をまた一段と好きになる。
そのきっかけに大阪検定、いいと思います。
ここで大阪検定公式テキスト「大阪の教科書」冒頭の「はじめに」から、
監修者の橋爪紳也氏のことばを一部引用。
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東京のメディアが求める典型的な大阪像、すなわち、お笑い・こなもの・阪神タイガースに象徴される
大衆的で親しみやすい都市像を私たちみずからが増幅してきた。それも確かに大阪の一面だろう。しかし
大阪の個性は、より多様であるはずだ。
(中略)
「なにわなんでも大阪検定」は受験者を選別するための試験ではない。府下全域を対象とする「地域の学び」を
通じて、大阪人としての自信と気概を回復する運動と考えている。
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後編は大阪商工会議所で大阪検定を担当されている、山元篤さんへインタビュー。
大阪検定準1級保持者の一平が、大阪検定の魅力を掘り起こしていきますよー。
目次
「大阪検定」の取り組みに、アナタもどこかで触れているかもしれない。
ぼちぼち編集部一平(以下「ぼちぼち」)/「大阪検定」の認知を広めるための取り組みを教えてください。FacebookやTwitterでも公式アカウントで情報発信されてますよね。
大阪商工会議所 山元さん(以下「山元さん」)/SNSの公式アカウントでの情報発信は積極的にしていますね。その他で、面白い取り組みというと、街で見かけたかもしれませんが、「大阪検定ポスター」を掲出していますよ。
ぼちぼち/問題をポップなイラストで表現しているポスターですよね!あれ、オモロイですよねー。
山元さん/そのポスターをまとめた、「大阪検定ポスター展2018全集」という冊子もあります。
公式HPには「大阪検定ポスター展」のページもありますよ。ぜひ見てみてください。大阪府内の鉄道駅でその土地や検定のテーマ(2018年は万博)の問題を出してます。
ぼちぼち/切り口がオオサカ!ですよね。このポスターが貼ってある駅を回るだけで楽しそう。
山元さん/SNSで情報発信、だと、大阪府広報担当副知事の「もずやん」がTwitterでつぶやいてくれてます。ポスターからの出題もしてくれてますよ。
ぼちぼち/おお、副知事まで(笑)!あの「もずやん」が!それは心強い!
山元さん/あとは、「Osaka Book One Project」を通じて広報活動をしています。「大阪ほんま本大賞」という賞があるのですが、その大賞作『阪堺電車177号の記憶』、特別賞『私の大阪八景』の中から大阪検定の問題を出題しましたね。大賞受賞作の帯やポスターで大阪検定のPRをしました。
ぼちぼち/クロスメディアですねー。面白い!
山元さん/そうそう、NHKの朝ドラ「あさが来た」が放映されていた2016年は五代友厚をテーマにとりあげたこともあり、受験者が増えましたよ。
ぼちぼち/五代友厚!さすが、「大阪の恩人」!
山元さん/面白いところでいくと、ご当地アイドル「大阪24区ガールズ」が大阪検定を取り入れてくれていますよ。メンバーが大阪検定を受験する、という取り組みをしてくれてます。彼女たちの活動が発信されて、大阪検定を知ってくれる人も増えてきていると思いますよー。
ぼちぼち/ほー!ご当地アイドル!そんなコラボがあるんですね。オモロイ。
山元さん/認知拡大の取り組みは小さな活動も挙げればキリがないですが、共通しているのは、「大阪が好き」な方々が、積極的に協力してもらえている、と実感できることですね。
みなさん大阪が好きで、大阪の魅力をもっと知ってもらいたい、という思いがあるので、そういう方々とたくさんの出会いがあって、お話できたり、お仕事をご一緒できたりするのはほんとうに楽しいですね!これは大阪検定に携わって、本当によかったことのひとつだと思います。
ぼちぼち/なるほど!大阪にいると、大阪が好きな人ばかり、というのはよくわかります。それにそんな方々と取り組めるってほんと楽しいですよねー!
「大阪人でよかった」と思わせる「大阪検定」
ぼちぼち/認知拡大のほか、「大阪検定」で、こういう仕組み、というか、仕掛けがありますよ、というのはありますか?
山元さん/個人受験者が増えて、一人ひとりが大阪検定に興味を持ってもらえたら良いのですが、団体受験制度もあり、団体申し込みも多いんです。そういう背景もあって、「大阪力No1決定戦」と題して、団体戦の様相も加えてます。初級なら団体の上位5名の合計、上級なら上位3位の合計で競います。
ぼちぼち/なるほど、団体でもそれならモチベーションが上がる。
山元さん/団体で受験いただいている高校生を対象に、受験後アンケートを実施したんですが、大阪検定の学習を通じて自分にプラスになったか、という質問では、イエスが100%!これはうれしいですよね。「大阪人でよかったです」というコメントもあったんです。
ぼちぼち/うわ、それはうれしい!若い世代も楽しんでもらえる試験、いいですねー。
「大阪検定」はなにかと「オモロイ」
山元さん/いろんな世代で楽しんでもらえるといいな、と思います。アンケートではないですが、「今年も楽しい問題をありがとう」というお葉書をいただいたりします。
ぼちぼち/大阪検定自体を楽しんでもらえてる、ってことですね。そうそう、問題、というか、選択肢に「ボケ」が仕込んであったりしますもんね!
山元さん/そうなんですよね。4択のうちに、「ボケ」というか「オチ」というかがある問題もあります。このユーモアは大阪検定ならでは、ですし、大阪らしさのためにも、これは意識してますね。もちろん、すべてではないですが。初級より上級のほうがカタい、のは仕方がないですがね。(笑)
ぼちぼち/意識してはったんですね!うれしい!やっぱり大阪はこうでないと!
山元さん/ひねりも効いた、いい問題も多いです。例えば・・・⇒前編で過去問に挑戦!
「地元大阪の誇り」をより強く持つ「きっかけ」としての「大阪検定」
ぼちぼち/大阪検定の受験を通しての、受験者・合格者の声、ってありますか?
山元さん/問題を楽しんでもらえている、というおはがきもありましたが、受験に際して、公式テキスト「大坂の教科書」で勉強するだけではなく、実際に大阪の街に出て、実際に見て聞いて、をされている方が多いですね。ある合格者の方は、大阪検定の勉強のおかげで、積極的に街歩きをするようになって、健康になった、とおっしゃっていただけたりしてますよ。
ぼちぼち/なるほど、座学だけじゃなくて、実際に見てみる。僕も大阪検定を受けたときは大阪の街をぶらぶらしましたよー。公式テキストで頭に入っている、というだけではなくて、より鮮明に記憶できますもんね。で、健康にまで、って、大阪検定スゴイ。(笑)
山元さん/そうなんです。普通の勉強と違って、頭と体を同時に動かす。こんな形で勉強できる、というのは大阪検定ならでは、ですよね。
ぼちぼち/確かに。高齢者の方にお勧めできる頭と体の健康法!みたいな。
例えば、大阪検定を受験されて、それを趣味以外にお仕事に生かされている、という話はありますか?
山元さん/定年後のセカンドライフの楽しみとして、ボランティアガイドをされる方もいらっしゃいますね。ホテル業界やタクシー業界など、観光客に対してのおもてなしの充実、という点で大阪検定を受験される方もいますね。 大阪人じゃなくても、転勤で大阪に赴任してきた方が大阪を知りたい、という思いで受験された、という話も聞きます。
ぼちぼち/なるほど。大阪人もそうでない人も、大阪に来たらもう大阪に触れているわけですもんね。
大阪検定を受験された方ひとりひとりが大阪の良さ、本当の大阪の姿を発信していってくれる、といういい流れがあるんですねー。インバウンド観光客に対しても取り組みはあるんですか?
山元さん/特にあるわけではないですが、やはりホテル業界やタクシー業界の方が、サービスの一環で、「ガイドブックに載っていない大阪」を知ってもらおう、という意図で受験されているようなので、これからもこういう取り組みが業界ごとで続いてもらえるといいですね。
ぼちぼち/なるほど!いろんな大阪を知ってもらえば、いろんな角度の大阪の魅力がいろんな人に伝わりますもんね。
山元さん/多くの人に大阪の魅力を知ってもらうことのきっかけとして大阪検定を受けてもらえるといいと思っています。大阪検定の教科書の冒頭にもあるように、大阪はともすると「お笑い、こなもの、タイガース」という印象になりますが、大阪検定を通して、「郷土愛の醸成」、つまりは地元の誇り、をこれからも大阪の人々にお伝えできたらいいな、と思ってます。
まとめ
インタビュー、というより、座談会のような盛り上がりになってしまいました。
山元さんの「大阪への愛」と「大阪検定への想い」がとっても伝わるお話でした。
大阪検定にどっぷりつかっている山元さん、柔和な外見ですが、内面は熱い!
「なにわなんでも大阪検定」を広めるためにいろんな取り組みをされているので、
これから大阪検定にまつわるいろんなことに触れる機会があると思いますが、
ぜひ、大阪に興味を持ってもらって、大阪検定をいっちょ受けてみてください!
大阪を知ろう、大阪を楽しもう。
大阪検定を受けよう。そして大阪を自慢しよう。
僕も、1級、チャレンジしてみようかな。
「大阪検定準1級」一平が思う「大阪検定の傾向と対策」
ひとことで言うと・・・
「スマホ見てないで、上見て歩こ」
です。
公式テキストと過去問をちゃんと勉強する、というのは大前提。
街に出て、前は当然のこと、上見て右見て左見て、きょろきょろしながら街歩きをしてください。
すると、「なんじゃこれ?な大阪」に出会います。
そこで初めて立ち止まってスマホで調べてみる、ってことをやってみてください。
スマホばっかり見てると、新しい発見は目に飛び込んできませんよー。
僕も大阪検定を受けたときは、座学だけじゃなくて、大阪を散策しました。
「あー、ここはこうなってるんや!」とか「これは問題にしたくなるわー」みたいな発見は
街に出ないと見つかりませんね。
1級や2級に受かろうと思うとハードルは高いのですが、それぐらい高めに設定して勉強しておいて、
初級試験で余裕で3級に合格、ってかっこいいな、とも思います。
「なにわなんでも大阪検定」受験概要公式ホームページ
(第11回実施概要公表までは、第10回に関する情報が掲載されています)
https://www.osaka-kentei.jp/
検定の概要の説明をしている前編もどうぞ。▼
大阪検定インタビュー(前編) 大阪検定ってなんだ?知れば受けたくなることまちがいなし。大阪検定合格者が大阪検定の魅力をインタビュー。
おまけ
「なにわなんでも大阪検定」を主宰するのは大阪商工会議所。
「マイドームおおさか」で親しまれるホールの横にあります。
商工会議所の南側には、
「大阪の恩人」五代友厚、「大阪経済中興の祖」土居通夫、「日本映画興行の第一人者」稲畑勝太郎という近代大阪経済の大巨人3人の像があります。
大阪商工会議所初代会頭の五代友厚は朝ドラの影響もあり有名になりました。
土居通夫は第7代会頭で、初代通天閣の建設に大きく携わりました。「通天」と「通夫」、これ、関係があるともいわれているんです。
稲畑勝太郎は第10代会頭で、染色業界の発展に尽力し、映画を日本に持ち込んだ人、として有名です。
大阪検定ではこの3人のだれかが問題になることも多いので、要チェックです。
3巨人の像の横には、ひっそりと「お稲荷さん」があります。
「若宮商工稲荷神社」です。
お稲荷さんといえば商売繁盛、五穀豊穣の神様ですよね。
大阪経済3巨人からエネルギーをもらって、お稲荷さんにお参りする、というのもありだと思いますよ。
大阪商工会議所MAP
(注:大阪検定の申し込みはインターネットか郵便局での手続きになるので、商工会議所ではできません)
日本各地の「ローカルならではのストーリー」に彩られた「メイドインローカル製品」を販売する「メイドインローカルオンラインショップ」を運営しています。
大阪検定準1級というレアなグレードを保有するレアな人です。準1級な知識と目のつけどころで、大阪に暮らすみなさんのお役にたてるといいなと思っています。
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