イタリアン・メロディック・フェスト 2019 in 大阪 #4:まとめ(エレノア紹介他)
目次
Italian Melodic Fest 2019 レポ 第四弾(まとめ)
第一弾レポ と第二弾、第三弾でイタリア勢(ラビリンス、エルヴェンキング、トリック・オア・トリート)の記事をお届けしましたが、今回はオープニングアクトを務めた地元大阪のバンドeleanorの紹介と、イベント全体を通して感じたことを書いてみたいと思います。
出演バンド&大阪公演日程
- 出演バンド:Labyrinth / Elvenking / Trick or Treat / eleanor
- 2/8 [金] Umeda Banana Hall
- 主催 / 協力:Evoken de Valhall Production / キングレコード
エレノア (eleanor) の紹介
2006年に大阪で結成。ツイン女性ボーカル(一人はコーラス)、ツインギター、ベース、ドラムにバイオリンも加えた6人編成。歌詞は日本語だが、その活動は日本国内に限らず、2013年にはベルギーで開催される女性ボーカル系メタル・フェスティバル Metal Female Voices Fest*に日本のバンドとして唯一出演。これまで3枚のアルバムをリリースし、最新アルバム Celestial Nocturne は日本だけでなく、ヨーロッパのレコード・レーベル Mighty Music とも契約、ワールドワイドにリリースしている。
写真からもわかるように、叙情的で妖艶な雰囲気を漂わせるバンドだ。悲しげなメロディを奏でるツインギター、時に中東の音楽を思わせるコーラスラインなど、メランコリックなサウンドは、バンドの視覚的要素と合間って、独特の世界観を創り上げることに成功している。今回のライブでも、女性陣(メイン・ボーカル Shiori Vitus とコーラス Jet Rumi)のダンスがとても艶やかで印象的だった。オープニングアクトということで、全5曲の短めのステージだったが、この日、初めて彼らのライブを体験してファンになった方もいるのではないだろうか。終盤の二曲”War Cry”と”Fatal Movement”では観客が一緒に拳をあげて盛り上がった。
彼らの後に出演したイタリア勢がどれも本当に素晴らしいパフォーマンスだったので、そのパフォーマンスと比べてしまうと改善点もなくはないと思うけれど、eleanor はきっと今後も、世界レベルのバンドとステージを共にして、もっともっと成長していってくれるのだろう。地元大阪のバンドとして今後の彼らの更なる活躍に期待&応援したい。
▼ステージ演奏の映像を含むオフィシャル・ビデオ Eternal Moment
▼今回のライブの写真
気になった方は、彼らのウェブサイトやFacebookでライヴスケジュールをチェックして、一度参戦してみてはどうだろう(大阪でも二ヶ月に一回程度のペースで公演しているようです)。
*Metal Female Voices Fest は今年から日本(大阪&東京)で開催(4月)。詳細はこちら。
セットリスト
Defying Gravity
Far Beyond Dystopia
Mourning
War Cry
Fatal Movement
eleanor 関連リンク
オフィシャルサイト / Facebook / YouTube チャンネル / Twitter
初の音楽イベント取材を終えて……
今回、ヘヴィメタル系のイベントを取材した訳ですが、大阪で開催される音楽イベントに久しぶりに足を運んでみて感じたこと。東京に比べて、元気がない!!!
……って、まぁ、あくまで私の個人的な記憶で申し訳ないんですけどもね、20〜30年前って、西高東低というか、この手の音楽は大阪の方が盛り上がってた気がするんです。だってね、大阪は第二の都市だったんですよ(今は横浜に続いて第三になっちゃいましたが)!大企業の東京と中小企業の大阪みたいな感じでね、音楽で言うと、大手メディアが取り上げるメインストリーム系が盛り上がる東京と、自分たちで頑張る反メインストリーム系(ヘヴィメタルとか……)が盛り上がる大阪、私にはそんなイメージがありました。ラウドネスだって大阪出身だし!!
だけど、今や音楽のジャンルを問わず、大阪は東京に比べて盛り上がらないみたい。今回だって、イタリアから素晴らしい実力派揃いのバンドが演奏に来てるのに……もっともっと観客が入るべきだと感じました。
実は、ライブが始まる前に出演バンドのメンバー達と話した時、「大阪ではこう言う音楽は人気がないんだってね」って言われました。大阪生まれ、大阪育ちのヘヴィメタル歌手(およびファン)として、悔しくて悔しくて……。
確かに海外からヘヴィメタル・バンドが来日する時、昔は大阪公演と東京公演一回ずつってパターンが多かったけど、最近は大阪飛ばし(東京と名古屋だけ)もしょっちゅう。私はこの状況を変えたい!!
……という訳で、今後もちょくちょく音楽イベント&バンドを紹介していくので、どうぞ宜しく!
大手メディアが取り上げていないだけで、素晴らしいバンドは世界中にいっぱいいるのです!!リスナーが増えれば、きっともっと多くのバンドが大阪飛ばしせずに来日してくれるはず!!
ちなみに、過去の来日公演でいつも大阪飛ばしなのが悔しいのが、アヴァンタジア(Avantasia)。今年5月の来日公演もやっぱり大阪飛ばしです。は〜、いつの日か大阪で見たいな〜。
▼Avantasia 最新アルバムからのオフィシャルビデオ
Office Shinpuh 代表、英語作詞家、翻訳家(Wikipedia)
’02年に単身で欧州メタルのメッカ、ドイツへ渡り、路上でのビラ配りから現地プロダクションと契約、SAEKO名義でアルバム(CD)2枚世界リリース(欧州、北南米、日本)。’05年に Wacken Open Air にアジア人女性として初出演、DORO など海外有名メタル・アーティスト達と欧州ツアー。海外メディアで多数取り上げられるが、著作権の虚偽登録や契約不履行等の被害を受けて’06年に挫折。
その後、オランダのライデン大学で英語言語と文化学 修士号取得。英詞事務所 Office Shinpuh を立ち上げ、2011年ブータン国王ご結婚祝賀曲の英語作詞。翌年、東日本大震災被災者支援国際チャリティソング英語作詞と歌唱担当。また、米国バークリー音大の講座などで日米の著作権法を学び、2017年にはドイツ人弁護士と共に大陸間交渉で権利を取り戻し、過去の楽曲SA-KU-RAをリメイクして再リリース。現在、歌手活動の再開に向けて奮闘中。
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