トリック・オア・トリート・インタビュー:イタリアン・メロディック・フェスト 2019 in 大阪 #3
目次
Italian Melodic Fest 2019 レポ&インタビュー 第三弾
先月、大阪の Umeda Banana Hall で開催されたイタリアン・メロディック・フェスト(詳細下記)。
第一弾レポ と第二弾で取り上げたラビリンス、エルヴェンキングに続き、第三弾はトリック・オア・トリート(Trick or Treat)です。
出演バンド&大阪公演日程
- 出演バンド:Labyrinth / Elvenking / Trick or Treat / eleanor
- 2/8 [金] Umeda Banana Hall
- 主催 / 協力:Evoken de Valhall Production / キングレコード
トリック・オア・トリートの紹介
2002年にイタリア北部、モデナで結成。
当初はオリジナル楽曲を演奏するバンドではなく、ドイツのバンド、ハロウィンのコピーバンドだったそう。(ぼちぼち読者の多くはヘヴィメタルをよく知らないという前提でちょっぴり説明……ハロウィンは1980年代にデビュー、多くのフォロワーを生み出し、本国ドイツだけでなく日本やその他多くの諸外国のメタルバンドに影響を及ぼしたドイツのバンドです。)そんな訳で、トリック・オア・トリートのサウンドには勿論ハロウィンからの多大な影響が感じられます。
伸びやかでオペラティックな声を持つ実力派シンガー、アレッサンドロ・コンティが歌う日本人好みのキャッチーな歌メロに、随所で奏でられるツインギターの雅なメロディ。爽快に明るく疾走する楽曲の数々を聴いていると幸せオーラに包まれること必至です。
……って、今回も、うじゃうじゃ書くより聴いて&見て貰うのが一番と思うので、ライブでも演奏された曲 Loser Song(2nd アルバム “Tin Soldiers”収録)のオフィシャルPVを貼っておきますね!
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今まで5枚のアルバムをリリースしていますが、日本デビューは2009年発売の2ndアルバム。2012年と2016年には英国児童文学のベストセラー「ウォーターシップ・ダウンのウサギたち」(英雄物語的ファンタジー)をテーマにした二枚のアルバムをリリースしています。ウサギに扮した姿のオフィシャルPVも面白いので貼っておきますね!(こちらも今回のライブで演奏してくれました。)
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上二つのPVを見てもわかる通り、遊び心満載の楽しいバンドですよね。
更に、昨年は、特別プレゼント(?!)として、漫画、SF、映画など、日本でも同じみのテーマ曲(”ドラゴンボール”や”北斗の拳”、”聖闘士星矢”など)をメタル風にアレンジしたカヴァー企画アルバムまでリリース。どこまでも、楽しくてたまならい気分にしてくれます。勿論、今回のライブでも演奏してくれましたよ。
ライブレポート
オープニング前に会場に流れたのはドラゴンボールのBGM。会場は彼らの演奏が始まる前からハッピーな空気に包まれました。で、そのまま、カヴァー曲へ。本当に突き抜けるように明るい曲調が多くて、サビはいつも大合唱。観客達は勿論、幸せそうでしたが、メンバー達も、アニメ「聖闘士星矢」の主題歌を日本語で歌ったり、終始笑顔でとっても幸せそう。会場を包む一体感に身を預けると自然と元気が湧いてくる。
でもね、楽しいだけじゃないんです。カッチリした演奏力はさすが!当たり前だけど、そこいらのバンドとはやっぱり格が違うというか……。中でも、特筆しておきたいのがボーカル、のうまさ。とても伸びやかで力強いのに無理な力みがなく、非常に安定したクリーンなボーカル。初期ハロウィンのボーカル、マイケル・キスクを彷彿とさせました。
逆に言うと、これだけの演奏力にも関わらず、それを忘れさせてしまうほど強烈な“ハッピー・オーラ”を発散するステージングなんだと言うことです。落ち込んでる時なんかに彼らのライブに来ると、きっと全て吹っ切れちゃうんだろうな〜と思いました。
セットリスト
- イントロ(ドラゴンボールのテーマ)
- Dragonball
- Jeeg
- Loser Song
- Great Escape
- Evil Needs Candy Too
- Daitarn 3
- Cloudrider
- Pegasus Fantasy
- United
インタビュー
ライブ終了後、バンド創立時からのメンバー、ボーカリストのアレッサンドロ・ コンティとギタリストのギド・ベネデッティにお話を伺いました。因みに、ステージだけでなく、このインタビューも半分ギャグみたい……(笑)。(画面右下の設定ボタンで、日本語字幕を表示してご覧ください。)
Trick or Treat その他関連リンク
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おまけ
とっても楽しい Trick or Treat の皆さんですが、5月13日まで、www.musicraiser.com/projects/13977(英語&イタリア語のみ)で、クラウドファンドを募っている模様です。聖闘士星矢をテーマにしたアルバムだそうですよ〜♫ (▼)
Office Shinpuh 代表、英語作詞家、翻訳家(Wikipedia)
’02年に単身で欧州メタルのメッカ、ドイツへ渡り、路上でのビラ配りから現地プロダクションと契約、SAEKO名義でアルバム(CD)2枚世界リリース(欧州、北南米、日本)。’05年に Wacken Open Air にアジア人女性として初出演、DORO など海外有名メタル・アーティスト達と欧州ツアー。海外メディアで多数取り上げられるが、著作権の虚偽登録や契約不履行等の被害を受けて’06年に挫折。
その後、オランダのライデン大学で英語言語と文化学 修士号取得。英詞事務所 Office Shinpuh を立ち上げ、2011年ブータン国王ご結婚祝賀曲の英語作詞。翌年、東日本大震災被災者支援国際チャリティソング英語作詞と歌唱担当。また、米国バークリー音大の講座などで日米の著作権法を学び、2017年にはドイツ人弁護士と共に大陸間交渉で権利を取り戻し、過去の楽曲SA-KU-RAをリメイクして再リリース。現在、歌手活動の再開に向けて奮闘中。
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