エルヴェンキング・インタビュー:イタリアン・メロディック・フェスト 2019 in 大阪 #2
目次
ライブレポ&インタビュー 第二弾
先月、大阪の Umeda Banana Hall で開催されたイタリアン・メロディック・フェスト(詳細下記)。
第一弾レポではラビリンスを取り上げましたが、第二弾はエルヴェンキング(Elvenking)です。
前回に引き続き、ヘヴィメタル・ファンだけでなく、メタルを余り聞いたことのない皆様に向けてインタビューしてまいりました〜!
Italian Melodic Fest 2019 出演バンド&大阪公演日程
- 出演バンド:Labyrinth / Elvenking / Trick or Treat / eleanor
- 2/8 [金] Umeda Banana Hall
- 主催 / 協力:Evoken de Valhall Production / キングレコード
エルヴェンキングの紹介
1997年に結成、出身はイタリア北部(サチーレ)。
さて、エルヴェンキング(日本語に訳すと“エルフの王”)というバンド名からファンタジーな世界を想像する方もいるのではないでしょうか。実際、ヴァイオリン奏者を含む6人編成の彼らが織りなす音楽はドラマチック。ジャンルはヘヴィメタルですが、フォーク音楽(ヨーロッパの民謡やダンス)の影響を非常に強く受けています。さらに、ハードロック、ポップス、プログレ、クラシックなど、様々な影響が感じられ、その楽曲は、時に牧歌的、時にヘヴィ、時にシンフォニック……全体的にとてもダイナミックなのです。
……って、いきなりそんなことを言われても、恐らく(そして、ヘヴィメタルを聴いたことのない人は特に)「それって一体どんな音楽?」……そう思いますよね?
まぁ、うじゃうじゃ書くより、聴いて(&見て)頂くのが一番。
という訳で、ライブでも演奏された曲 Elvenlegions のオフィシャルPVを貼っておきますので、ぜひ見て下さいね!(▼)
ライブレポート
さて、それでは2月8日の大阪公演のレポートを……。
ウォーペイントを施したメンバー達が登場すると会場の雰囲気は一転。
メタルならではのパワフルなサウンドの上に、ヴァイオリンが中世ヨーロッパの民族音楽的なメロディを大胆に奏で……サウンド、視覚ともに、まさに“エルフの王”の世界へ迷い込んだような気持ちに。
また、様々なジャンルの音楽の影響を織り交ぜながら、どの曲の構成も非常によく練られていて、ギターソロは勿論、スムーズな変拍子など、 各パートとも聴くものを飽きさせません。こうした面白さはポップスなどの所謂“歌モノ”では味わえないですね。曲調も変化に富んでいて、ヘヴィな曲もあれば軽快な曲もあり、全体として、とてもカラフルな印象を受けました。
そして、歌メロは、“歌モノ”に負けないキャッチーさ。どの曲もサビは大合唱でした。皆で拳を振り上げ、メンバーの衣装も相まって、これから一緒に戦闘に赴くような空気が会場を包んでいました。バラードもじっくり聴かせ、最初から最後まで独特の世界観で楽しませてくれました。
(インタビューで「ライブでは観客を別世界へ連れて行きたい。そして、皆の中にあるポジティブな“力”を引き出したい」と言っていました。そのエネルギー、私にはちゃんと伝わりました!インタビュー映像はこちら。)
▼オープニングを飾った Invoking the Woodland Spirit のオフィシャル動画
セットリスト
- イントロ
- Invoking the Woodland Spirit
- Draugen’s Maelstrom
- The Wanderer
- Pagan Revolution
- The Horned Ghost and The Sorcerer
- The One We Shall Follow
- Elevenlegions
- The Divided Heart
- Neverending Nights
- The Loser
インタビュー
ライブ終了後、バンド創立時からのメンバー、ボーカリストのダムナとギタリストのエイダンにお話をい伺いました。大阪ローカルメディア“ぼちぼち”読者に向けて、自分たちにとってヘヴィメタルとは何か、ウォーペイントの意味、また、大阪や日本の印象などを語って頂きました。(画面右下の設定ボタンで、日本語字幕を表示してご覧ください。)
Elvenking その他 関連リンク
日本公式 Twitter / オフィシャルサイト / YouTube / Instagram
アルバム
- ペイガン・マニフェスト(2014)(日本盤発売元:ルビコンミュージック)
- シークレッツ・オブ・ザ・マジック・グリモア(2017)(日本盤発売元:ワードレコーズ)
- 最新リリックビデオ(オフィシャル)▼
エルヴェンキングの皆さん、大阪に来てくれてありがとう!!!
Office Shinpuh 代表、英語作詞家、翻訳家(Wikipedia)
’02年に単身で欧州メタルのメッカ、ドイツへ渡り、路上でのビラ配りから現地プロダクションと契約、SAEKO名義でアルバム(CD)2枚世界リリース(欧州、北南米、日本)。’05年に Wacken Open Air にアジア人女性として初出演、DORO など海外有名メタル・アーティスト達と欧州ツアー。海外メディアで多数取り上げられるが、著作権の虚偽登録や契約不履行等の被害を受けて’06年に挫折。
その後、オランダのライデン大学で英語言語と文化学 修士号取得。英詞事務所 Office Shinpuh を立ち上げ、2011年ブータン国王ご結婚祝賀曲の英語作詞。翌年、東日本大震災被災者支援国際チャリティソング英語作詞と歌唱担当。また、米国バークリー音大の講座などで日米の著作権法を学び、2017年にはドイツ人弁護士と共に大陸間交渉で権利を取り戻し、過去の楽曲SA-KU-RAをリメイクして再リリース。現在、歌手活動の再開に向けて奮闘中。
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