強いチームを倒したい!大阪市中央区からJリーグ入りを目指す、OsakaCitySCとは?
今回からぼちぼちでスポーツ関連記事を担当します、ライターのさとう れいこです!
今回は、大阪市中央区のサッカークラブチーム「OsakaCitySC」を取材しました。
創立からまだ1年という若いクラブです。
どんな選手が集まり、クラブとしてどんな目標を持っているのか、伺いました。
選手は全員、現役大学生
「強いチームを倒したい。そんな気持ちで集まったメンバーです」
そう語るのは、OsakaCitySC代表の山地泰平さん。
OsakaCitySCは2020年7月に設立されたサッカークラブで、選手は全員、現役の大学生です。
「大学サッカーもいいけれど、うちにくれば試合の出場機会が増えるよ!主力選手として試合に出れるよ!と言って彼らをチームに誘いました」
そもそも日本は、海外に比べてサッカークラブの数が少なく、選手のアピールの場が少ないと山地さんは言います。
「いい選手がアピールの場を失い、うもれてしまう。日本のサッカーの課題だと僕は思っています。海外のようなサッカーの環境に変えたい。そんな思いでチームを作りました」
とにかく強い!自信あふれるチーム
自身が母校の外部コーチとして指導していた選手をはじめ、タテやヨコのつながりで集まったチーム。さらに入団した選手たちが、中学・高校時代に対戦したことがあったり、同じクラブでプレイしたことがあったりと、交流のあった優れた選手に声かけしたといいます。
「良い選手が良い選手を集めてきたようなチームですね。はじめは僕と監督も試合に出ないと人数が足りないようなチームでしたが、強いチームを一緒に倒そうぜ!といってメンバーを集めてくれた。
その目標があるから、彼らは強い。サッカーが上手い、チームとして強い、という自信があるんです」
その自信はプレーにも現れる。普通ならパスをする場面でも、積極的にドリブルで仕掛けていくんだとか。
「自信があるから向かっていく。みている方はヒヤヒヤしますけどね。でも、いけちゃうんですよ。結果を出すので、こちらとしては何も言いません」
絶対に負けない、その気持ち
とにかく「勝つ」ことを目標に日々トレーニングに励む選手たち。山地さんが「どのチームよりダントツに若い」と言うだけあって、フレッシュな雰囲気。選手同士の年齢が近いこともあり、わきあいあいとした中で練習が進んでいきました。
「結果を求めながらも、サッカーを楽しむことも大切にする。そんなチームの雰囲気が良くて、入団しました」
そう話すのはMFの河渕選手。兄の影響で幼少期からサッカーを始めたそうです。同じく話を聞いたMFの森選手、DFの深見選手も、このチームの良さはサッカーを楽しめる環境だと言います。
練習を見ていても、サッカーを「楽しんでいる」のをチームから感じました。「勝つ」ことを目標にしているが、楽しんでサッカーをすることも忘れない。そこがこのチームの魅力です。
とはいえ、チームの練習時間は短く、チームとして集まるのは週末のみ。3選手とも、幼少期からサッカー漬けの毎日を送っていたのに、その練習量に物足りなさは感じないのでしょうか。
「平日は筋トレや走り込みなど、自分たちでトレーニングしています」
聞くと彼らは平日、大学の授業を受け、生活費のためにアルバイトをし、サッカーのトレーニングもしているとのこと。サッカーが好きすぎる、と言う彼らに失礼な質問をしたと後悔しました。
「イケメンばっかだって書いてくださいね!」と、いい意味で「イマドキの大学生」といった人懐っこい彼らですが、サッカーの話となると目が変わります。
自分たちのアピールポイントはなんですか?と聞いたところ、
「1対1なら絶対負けません(森選手)」「運動量は絶対負けない(深見選手)」と、とにかく勝気。
「チームとしても、絶対負けないって気持ちは強いです。他の県にも負けないって気持ちがある。だって、スポーツをやるのに、負けるなんて悔しいじゃないですか(河渕選手)」
みんなでチームを作り上げている
そんな勝気あふれる彼らをまとめるのが松平 英基監督。社会人サッカーの監督をするのはこのチームが初めて。
「僕はチームを強くするためのメンバーのひとりです。監督だから指示する、とかではなく、選手が道に迷ったら導いてあげるような、そんな立ち位置でありたいと思っています」
選手たちより少し長く生きている分、そこをアドバイスできたらいいと語る松平監督。1週間のうち、選手と会って話せる時間は限られています。そのため、ついついアツくなってしまうことも多いそう。
「僕はこのチームで初めて監督をやっていますが、彼らもまた、クラブチームとしてのプレーヤーは初めて。お互いにいろんな意見が出ておもしろいです。
実は僕の熱が入りすぎてしまうことも多いんですが…それも彼らはわかってくれていると思います。彼らから気付かされることも多く、一緒にチームを作っていっている感じがしますね」
監督、代表はもちろん、選手の怪我の処置や、トレーニングのサポートをする学生トレーナー、みんながそれぞれに生き生きしていて、とても雰囲気がいい。
「一緒にチームを作っている」まさにその状態なのだろうと感じました。
天皇杯で下克上を!
「まずは大阪府リーグの3部から2部へ昇格すること。そして天皇杯で結果を残す。そのために、今はとにかく勝たなきゃいけない」
サッカーには天皇杯という、夢のあるリーグ戦があります。都道府県リーグ所属チームも予選に参加でき、勝ち上がればJリーグのクラブと対戦することも可能です。
「何が起きるかわからないのがサッカー。格下でもチームが噛み合えば勝てると思っています」
天皇杯での下克上を、そしてJリーグ入りを目指して、チームは日々練習に励んでいます。
サッカーで大阪を盛り上げたい!
山地さんはこのチームのサッカーを通して、大阪を盛り上げていきたい、そう考えています。その先には日本のサッカーを変えたいという、大きな想いが。
そのために、サッカーに興味がなかった層に、サッカーを観るきっかけをチームを通してつくっていきたいと言います。ファッション性を重視したユニフォーム作りなどで、サッカーに興味をもってもらえるように日々戦略を練っているそう。
また、「試合での迫力あるプレーを観に来てほしい!」と言います。
今回の取材は練習時間にお邪魔したのですが、試合さながらのプレーにすっかり魅了されました。
ボールの音、選手同士がぶつかる音、足の動き、ボールを受ける足の向き、目線を、近くで見ることによって、サッカーのおもしろさをたっぷりと感じられた時間に。
練習時間でおもしろいな、と感じるのだから、試合だともっとおもしろいはず。また、彼らのモチベーションの高さも、サッカーはおもしろい!と感じさせる要因ではないかと思います。
試合を観たい、応援したいと思わせる、心惹かれるチームだと感じました!
OsakaCitySCのSNSをフォローすれば、試合日程や活動情報などがアップされます。彼らの熱い試合を、ぜひ応援してくださいね!
公式ホームページ
https://www.osakacitysc.com/
公式Twitter
https://twitter.com/osakacitysc
公式YouTubeより
大阪在住のフリーライター。SEO記事、取材・インタビュー記事など、幅広く執筆。動物と高校野球が好き。夏の甲子園開催中はテレビを占領するので家族から嫌がられています。
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