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大阪検定インタビュー(前編) 大阪検定ってなんだ?概要や過去問、面白い取り組みなどから魅力を紐解きます。

更新:2019年04月01日 カテゴリー:インタビュー, ライフハック タグ:, ,

大阪を知って楽しむ、楽しんで知る、知った大阪を語って楽しむ。
大阪をまた一段と好きになる。
そのきっかけに大阪検定、いいと思います。

ここで大阪検定公式テキスト「大阪の教科書」冒頭の「はじめに」から、
監修者の橋爪紳也氏のことばを一部引用。


東京のメディアが求める典型的な大阪像、すなわち、お笑い・こなもの・阪神タイガースに象徴される
大衆的で親しみやすい都市像を私たちみずからが増幅してきた。それも確かに大阪の一面だろう。しかし
大阪の個性は、より多様であるはずだ
(中略)
「なにわなんでも大阪検定」は受験者を選別するための試験ではない。府下全域を対象とする「地域の学び」を
通じて、大阪人としての自信と気概を回復する運動と考えている。

前編は大阪商工会議所で大阪検定を担当されている、山元篤さんとのお話から、
大阪検定の概要や、面白い記録、ナイスな過去問をお聞きしてまとめまてみました。

大阪商工会議所の山元さんにお話伺いました。

「大阪検定」ってなんだ?

正式名称は「なにわなんでも大阪検定」

大阪検定はいわゆる「ご当地検定」です。
大阪商工会議所が主催しています。
大阪検定公式サイトの言葉を引用すると・・・
「なにわなんでも大阪検定は、大阪が持つ歴史・文化を再発見することで、
大阪に対する郷土愛と誇り(シビックプライド)の醸成につなげることを目的としています。」
とのこと。
そう、大阪という地元に誇りを持とう!ということなんです。

このロゴが目印です。

「大阪検定」の概要

2019年の第11回検定実施日などの概要は4月下旬に公表予定。
昨年の第10回の検定の詳細は公式ホームページ(https://www.osaka-kentei.jp/)を参照してください。
4月下旬の実施概要公表時には第11回の情報が同サイトにアップされるので、乞うご期待。
いまのうちにブックマークだ!

でも、ここでもおおまかにご説明しましょう!

試験は「初級」と「上級」の2種類
同日開催ですが、実施時間が違うので、1日に両方受験が可能です。
参考までに、第10回の試験会場は
大阪工業大学大宮キャンパス(大阪市旭区大宮)、
りそなグループ大阪本社ビル(大阪市中央区備後町)、
関西経理専門学校(大阪市北区天神橋)。
の3か所でした。

2018年の第10回の問題冊子をお預かりしました。カラー印刷で問題文の写真も見やすい。

●「初級」について

受験料:3,800円
※学生受験料:1,000円(大阪府下の小・中・高校に通う児童・生徒は無料!)
試験時間:90分
・回答方式:マークシート4者択一方式/100問以内(第10回は100問)
・合格点:60点以上⇒3級合格/40点~59点⇒4級合格

●「上級」について

受験料:5,800円(上級は学生受験料は設定されていません)
試験時間:90分
・回答方式:マークシート4者択一方式と記述問題/75問以内(第10回は75問)
・合格点:80点以上⇒1級合格/79~75点⇒準1級合格/50~74点⇒2級合格

出題範囲は「初級」も「上級」も当然「大阪」!
歴史や地理、産業、娯楽にスポーツ、時事問題も絡めて多彩な問題が出題されます。

●合格特典について

詳しくは公式HPを確認いただきたいのですが、
抽選では、
ユニバーサルスタジオジャパンのペア入場券
・大阪フィルハーモニー交響楽団のペア鑑賞チケット
・国立文楽劇場のペア鑑賞券
など、その他豪華な特典が!

さらに、合格証を提示すると、
大阪の教育・文化施設や、ホテル・飲食店、スポーツ観戦チケットなど、さまざまな優待があります。
セレッソ大阪の観戦チケット(ホームサポーター自由席)2,700円が1,500円になるのはほんとにおトクだと思いますよ。
もちろん、大阪城天守閣や大阪市立美術館なども割引優待があるのです。
割引率や割引額はそれぞれ違うので、公式HPなどでご確認を!

もちろん、忘れちゃいけない、「合格証」
各級で合格証カードがもらえます。
おトクな特典もいいけれど、この合格証でまず自慢しましょう!

各級に合格証がありますよ。ああ、1級のゴールド、かっこよろしいなぁ。(画像:大阪検定公式HPより)

大阪検定のスゴイ記録・オモシロ記録

大阪検定には「称号制度」があるのご存じですか?

大阪検定合格者で、ある条件を満たすと「称号」を得ることができます。
これが「超人」、「達人」、「鉄人」です。
・超人:1級合格5回以上
・達人:1級合格3回以上
・鉄人:累計獲得点数1,000点以上
というもはや殿堂入りなツワモノだけが名乗れるこの称号。
現時点で、
「超人」5名、「達人」22名、「鉄人」14名。
称号の取得順に、「号」という番号になるので、「鉄人28号」の称号にはまだ間に合うかも!

スゴイ!オモロイ!記録とデータ

  • 過去最年長1級合格者:85歳
    なんと、この方、81歳で初めて1級に合格し、第10回で5回連続合格。なのでもちろん「大阪の超人」。
    それも、最年長記録をご自身で塗り替え続けるという、超人中の超人!
  • 過去最年少4級合格者:7歳
    これまた、7歳で初級を40点以上獲得するという末恐ろしい超人の卵!
    最年少「鉄人」獲得記録を達成するのは彼かもしれない・・・
  • 過去最高得点
    上級:95点
    初級:99点
    なんと、満点獲得者がいまだ出ていないのです。
    そう、最初の満点合格者は、アナタかもしれない。
  • 過去受験者数/合格者数(第1~第10回の累計)
    受験者総数:33,561名
    1級合格者:180名
    準1級合格者:135名
    2級合格者:3,887名
    3級合格者:16,441名
    4級合格者:1,596名
  • 第10回の1級合格率
    なんと、5.8%。この数字を見ただけで、1級がいかにスゴイか、わかりますね。。。
  • 第10回の初級合格率(3級、4級合算の合格率)
    こちらは、98.7%。まったく勉強しないでも受かる、とは言いませんが、
    ちゃんと勉強すれば、合格します!
    なので、ちゃんと勉強すれば、あこがれの合格証が手に入る!

ほーら、だんだん大阪検定を受験したくなってきましたねー。

秀逸!過去問を抜粋してみました

過去問からおススメの問題を。
まずは上級から・・・

第1問!(第10回 上級より)

大阪観光局は2018年1月に前年の来阪外国人観光客が、初めて1,000万人を突破し、過去最多の1,111万人に上ったと発表しました。
同局の「外国人観光客が大阪の観光スポットを訪れた結果、お勧めしたいと思った」調査において最も高い割合をしめしたスポットはユニバーサル・スタジオ・ジャパンでしたが、次に高かったスポットには
写真の野口英世像があります。
この場所は次のうちどこでしょう?

(写真:大阪商工会議所提供)

①箕面の滝
②天王寺公園
③くろんど園地
④住吉大社

 

第2問!(第10回 上級より)

2018年、京阪電鉄中之島線が開業10周年を迎えました。同線の5つある駅のうち4つの駅の駅名は橋の名称です。
このうち「橋」以外はすべてひらがなで表記される駅はどこでしょう。
①わたなべ橋駅
②おおえ橋駅
③なにわ橋駅
④てんま橋駅

上記2問は、上級なので、なかなかひねりが効いてるいい問題ですねー。

第3問!(第10回 初級より)

2018年は「チキンラーメン」(日清食品)発売60周年、「ボンカレー」(大塚食品)発売50周年、
「スーパーカップ」(エースコック)発売30周年を迎えました。
この周年を記念し、あるタイアップ商品が発売されましたが、その商品は次のうちどれでしょう?
①ボンカレー味のチキンラーメン
②チキンラーメンスーパーカップ
③ボンカレー味のスーパーカップ
④チキンラーメンスーパーカップボンカレー味

第4問!(第10回 初級より)

2017年11月に「2025年国際博覧会誘致キャラクター特使」(万博誘致キャラ特使)として、ポケットモンスターとともにあるキャラクターが就任しました。
このキャラクターは次のうちどれでしょう。
①ちびまる子ちゃん
②ハローキティ
③じゃりン子チエ
④ドラえもん

この2問は初級なので、難しくはないかもしれませんが、時事に沿った問題なので、いい問題ですねー。

答え

第1問:①箕面の滝
野口英世が観光で箕面の滝を母親と訪れた際、老いた母をかいがいしくいたわる英世の姿に心をうたれた方により銅像が建立されたという逸話があります。
外国人観光客がUSJの次におススメしたいスポットが箕面の滝、ってなかなかシブい

第2問:③なにわ橋駅
落ち着いて思い出せばそれほど難しくはない問題ですが、
こんな風に並べられると、迷ってしまいますよね。
街を歩いて、観察、観察。

第3問:③ボンカレー味のスーパーカップ
まず、問題に「どれやねん」とツッコミたくなる選択肢。
でも、話題になってましたよね。

第4問:②ハローキティ
大阪万博やから、チエちゃんに決まってるやん、と思わせる見事な引っ掛け問題。
ていうか、チエちゃんが入ってないのが悔しい。テツが「なんでじゃ、ワレー!」と殴り込みに行かないか、心配。

傾向と対策

公式テキストをしっかり読んで、覚えれば、初級試験は合格間違いなし。
初めて大阪検定に挑む人は、ビジュアル満載で覚えやすい『大阪の教科書 ビジュアル入門編 ―大阪検定公式テキスト―』がおススメだそうです。
(準1級合格者の僕からもおススメします。大阪検定を受けなくても、読みものとしても完成度が高い!)

もちろん、テキストを読むばかりではなく、大阪の町に出て、実際に試験に出そうなところを見て回ることも大事。
そして、時事問題もあるので、新聞やニュースなど、「普段から大阪に触れること」がコツみたいです。
読んで学んで、歩いて知って、見て覚える、そうしているうちに大阪が好きになります。
「大阪を好きになること」、これが一番の傾向と対策なのかもしれませんね。

左:『大阪の教科書 増補改訂版 ―大阪検定公式テキスト―』【購入はこちら】
中央:『大阪の教科書 ビジュアル入門編 ―大阪検定公式テキスト―』【購入はこちら】
右:『大阪の問題集ベスト選 +要点集』【購入はこちら】

その他、開催年別の『大阪の問題集』もあります。
書店に走ろう!

大阪検定の問題の魅力

なにより「問題が面白い」ということです。
受験者の方から「今年も楽しい問題をありがとうございます」というお葉書をいただくこともあるのだとか。
過去問を解いているとわかることですが、
選択肢にも大阪ならでは、のユーモアがあふれています。
選択肢のうちの一つが明らかに「ボケ」だったりする問題もありますよ。
そんなとき、大阪人の受験者は心の中で「なんでやねん」とツッコんでるはず。
もちろん、試験会場では声を出せないので、声を出してつっこんでる人はいませんが。
でも、問題を読みながら、笑っている人はきっといるはず。
そんな検定試験は「大阪検定」だけだと思います。

前編のまとめ

検定試験は初級と上級の2種。
1級から4級まで幅広い合格条件なので、無理なく目標を立てて受験できます。
大阪検定ならではの面白い問題を解くのも一つの楽しさです。

この前編を読んだだけで、
「大阪検定、オモロそうやん」「大阪検定受けてみよかな」と思えてきたのでは?

後編は山元氏へのインタビューをもとに、大阪検定の魅力を掘り起こしていきますよ。▼

大阪検定インタビュー(後編) 大阪検定受けてみよかな。合格したらいいことあるかな?大阪検定合格者が大阪検定の魅力をインタビュー。

「なにわなんでも大阪検定」受験概要公式ホームページ

(第11回実施概要公表までは、第10回に関する情報が掲載されています)
https://www.osaka-kentei.jp/

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