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ブックレビュー: 秋本治の仕事術 『こち亀』作者が40年間休まず週刊連載を続けられた理由

更新:2020年04月14日 カテゴリー:ライフハック タグ:

いつも「ぼちぼち」をご覧くださいまして、ありがとうございます。編集部のあさかわです。

お気づきと思いますが、「ぼちぼち」で新しい記事が公開できていません。
当メディアはメンバーが実際に現地に足を運んで取材して、写真を撮影して、記事にすることが売りのメディアなのですが、昨今の社会情勢で自粛を余儀なくしております。状況が落ち着きましたら、活動を再開したいと思います。

しかしながら、少し憂鬱な気分になってしまうのは、私たちだけではないはずです。こんな時こそ明るい気分でいたいですよね。

少し前のことになりますが、読んで良かったと思える本がありますので、今回ご紹介させてください。

日本を代表する漫画家、秋元治さんの自叙伝

「秋元治の仕事術 『こち亀』作者が40年休まず週間連載を続けられた理由」

皆さんが一度はお名前を聞いたことがあると思います。

秋本 治(あきもと おさむ、1952年12月11日[2] – )は、東京都葛飾区亀有出身の日本の漫画家[2]。代表作は『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(通称こち亀)であり、1976年から2016年まで40年に亘って連載された。

Wikipediaより

代表作の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(通称こち亀)はテレビアニメやドラマにもなりました。間違いなく日本を代表する漫画家のひとりです。
そんな秋元さんが昨年、2019年ご自身の半生を振り返って書かれた自叙伝になります。

漫画家の他になりたい職業があったらしい!?

冒頭で、とにかく“好きで好きでしょうがない”と思えることを見つけるべき、と秋元さんはアドバイスされています。ただ、同時に「好きな仕事をやりなさい」といっても、それほど簡単ではないこともわかっています。僕の場合は、単純にラッキーだったとしかいいようがないのです。と付け加えられています。

そんな秋元さんですが、ご自身は、高校時代には車のデザイナーになりたいと考えていたそうです。しかし、車のデザイナーになるためには自動車メーカーに就職する必要があり、難しいと思って諦め、同じく興味のあったアニメの世界に飛び込んだそうです。

私はこの部分を読んだ時、日本人なら一度くらいは名前を耳にする有名漫画家の方でも、諦めた経験もあるのか、と感じ、少し驚きました。スポーツ選手と同じく、漫画家も多くの子どもたちの憧れの職業のひとつ。漫画家として成功をおさめた方であれば、きっと漫画家が一番なりたかった仕事で、迷うことなく夢を実現できた人だと思い込んでいました。

秋元さんは、「仕事につながらなかったとしても、本当に好きなことを自分の核にできていれば、心は安定するものだと思います。」と考えを述べられています。

どんどん変化する世の中に興味を持ち、挑戦することの大切さ

40年も「こち亀」を連載された秋元さんにとって、変化する世の中を漫画の中で表現することも意義があったと述べられています。

連載の100巻目あたりから、時代に寄り添った描写が増えたそうです。

電子手帳が登場するシーン

時代は1990年代の後半、電子手帳の「ザウルス」、携帯電話・PHS、たまごっち、プリクラなど、人々の生活が急速にデジタル化し、この時代の変化を「こち亀」で表現することにより、子どもたちに世の中の変化を伝えられ、大きな反響があったそうです。

自発的な興味と遊び心こそが仕事の出発点であり、原動力

秋元さんは新しい体験をすると、すぐにマンガのネタにならないかと考えるそうです。

新しい体験=勉強だという感覚はいっさいありません。ただ自分が楽しんでいるだけ。その楽しさを、自分だけではもったいないからみんなに伝える手段が、僕にとってはマンガなのです。

(中略)
自発的な興味と遊び心こそが、出発点であり原動力である。
これはマンガ以外の仕事でも同じなのではないかと思います。

「秋元治の仕事術 『こち亀』作者が40年休まず週間連載を続けられた理由」p.132

新しい体験をして、自分が楽しむことができた。これ他の人にも伝えたい。その気持ちがあれば、現代はツール(手段)に困ることがありません。この「ぼちぼち」もそんな存在であり続けたいと思います。

嫌いな運動も好きなこととセットにして体を動かす


秋元さんは運動があまり好きではないそうですが、医師のすすめもあって、体を動かすように心がけているそうです。そして、好きな取材とセットにすれば、苦手な運動も苦にならないそうです。

人間誰しも、苦手なこと、気が乗らないことがあると思いますが、好きなことを組み合わせることで、我慢せずに続けられるという考え方は、多くの方に参考になるのではないでしょうか。

最後に

否応無しに自分の生き方を考えさせられることが多い現在。何らかのヒントがあるかもしれません。気になった方はぜひご覧ください。

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