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真備町へ災害ボランティアへ行ってきた感想とボランティア参加の方法

更新:2018年10月10日 カテゴリー:ライフハック タグ:

豪雨災害から3ヶ月たった真備へボランティア活動に行ってきました

2018年7月の豪雨災害から3ヶ月。
その後に日本各地で地震や台風などの災害が相次いだこともあり、報道されることが少なくなってきた真備町へボランティアとして出かけてきました。

ボランティアには興味があったものの、どうやって参加していいものか分からなかったのですが、友人にボランティア活動を積極的にしている人がおり、その人から声をかけてもらったので参加してきました。

朝の6時に車で迎えにきてもらい、他に参加する人たちと合流しつつ、高速を使って約3時間、山陽自動車道の玉島ICを降りたところのセブンイレブンでお昼ごはんの買い出しをすませ、すぐ近くのボランティアセンターへ。

長靴やマスクなど必要な装備を身につけて受付をすませ、5人で1班を編成してチームリーダーとタイムキーパー(続けて活動しすぎて熱中症にならないための予防)を決めて、諸注意を聞いてからボランティアのサテライトといわれる現地に近いボランティアの基地へバスで移動。

バスからの車窓の景色は普通の田舎の景色から、決壊した小田川を越えたとたんに、新しい家も昔ながらの日本家屋も本当にすべて家の1階が柱と外壁を残してがらんどうになり、床板がなく、窓枠や玄関扉もない家もあって、実際に見るとかなりの衝撃。
(今回は被災された方の気持ちを考え建物などの写真は撮っていません)

これでもずいぶんましになったよ。前は災害ごみがもっと山積みで臭いもしてたよ。と何度も真備へボランティアにきてる友人から聞き、被災直後の惨状を思いました。

サテライトに到着後、依頼者からのニーズに基づいて作業のマッチングが行われ、必要な道具を借り、送迎ボランティアさんの車で現地へ移動。

到着したお家は見事な欄間がある立派な日本家屋でしたが、床板も内壁も断熱材も剥がされ、1階は柱の骨組みと基礎、外壁のみになっていました。

今回のご依頼はこれからリフォームをするための前準備として、外壁の内側や柱などにこびりついた泥を除去する作業でした。

私が担当したところは多分以前はキッチンだっただろう出窓があるところ。
壁だけでなく出窓のサンやアルミサッシにも細かい泥が固まってこびりついてしまっていて、なかなか取れませんが、またここでごはんを作れるように、できるだけきれいにしたいと思いながら、休憩をはさみつつ、コツコツと作業。
他の人もそれぞれ一生懸命作業をしていきます。

水道は使えるようになったけど、トイレは近所の小学校にある仮設を使って下さいとのことで、少し離れた小学校まで歩いて行く途中の景色はやはりどこの家もがらんどう。家を取り壊してしまって、門扉だけのこして更地になっている場所もあったり。

今までならここに普通の生活があったのに、今は夜になると誰もいなくて真っ暗なんだろうなと想像すると、本当に早く普通の生活が送れるようになるといいなと思わずにはいられませんでした。

3ヶ月が経過してもなお、このようなお宅は5,000軒ほどあるそうで、まだまだ人手がたりず、大工さんも手一杯で見積もりすらとれない状況だそうです。

14時半ごろの活動終了時刻がきて、サテライトへ戻り、道具を返却し、バスでボランティアセンターへ戻ると、汚れた長靴をきれいに洗い流してもらえたり、うがい薬の用意、飲み物や塩タブレットの配布など、活動する人の衛生面・健康面にも色々配慮されていました。

活動が終わってから、国民宿舎でお風呂を借りると、ボランティアへの協力とのことで250円でゆったりとお風呂に入れてありがたかったです。
その後、途中のサービスエリアでの夕食をはさみつつ、大阪へ。
帰宅したのは21時半くらいでした。

ボランティアへ参加して感じたこと

今回、現地へ行ってみて、実際に足を運ばないと分からない事ってたくさんあるなと痛感しました。

依頼者の方からお話も聞いたのですが、今回の水害で家もお仕事もなくされたとのこと。
以前に付近が床下浸水したことがあったので、早めに避難したから怖くはなかったと笑顔で話されてはいたけど、当時はすごく不安だったり、家が被災してしまってショックだっただろうな。
避難が遅れてできなかったり、身体が不自由で避難できなかった人は、2階に上がっても腰まで水に浸かったまま、救助を待つ状態になってしまったそう。
避難指示が出たら、大丈夫だろうと思わずに早め早めの避難行動をしなくてはいけないというのを私も覚えておかなくては。

自分が送っている日常が何かの拍子で失われてしまう可能性ってどこにでもあるので、できる備えはしつつ、普段の生活を大切にしたいと思いました。

また、依頼者の方が「ボランティアに来てくれてうれしい。来てくれることで元気をもらっています。これから私もがんばります。」と前向きな言葉を言われたのが嬉しく、逆にこちらも元気をもらいました。

まだまだ本当に人手が足らないな。と行ってみて実感しましたので、もし、この記事が少しでも心にとまったら、無理のない範囲でいいので、一度現地へ行って、ボランティア活動に参加してみてくれると嬉しいです。

ボランティア参加の方法と持ち物、注意点

ボランティア参加時の高速料金無料措置の取得方法について

ボランティアへの往復の高速代金は事前に申請しておくと無料になりますので、ガソリン代のみとなります。人数を集めて乗り合わせて行くと負担は少ないです。(真備まで往復450kmほどでした)

無料化措置の方法は「ボランティア」「高速道路」「無料」「地名」で調べると載っています。
真備町の場合は倉敷市社会福祉協議会になります。

具体的には

  1. 該当する社会福祉協議会のホームページより申請書をダウンロード。
  2. 「ボランティア活動確認書」に必要事項を記入し、指定された番号にFAXする。
  3. 受付印が押された「ボランティア活動確認書」が返信されてくる。
  4. 「災害派遣等従事車両証明の申請書」に必要事項を記入する。
  5. 上記2つの書類を持って(大阪市等、一部自治体で申請するときは、車検証のコピーも必要)、最寄りの市町村の担当部署(大阪市の場合は、大阪市役所5階にある「災害支援室」)に出向いて申請を行う。
  6. ボランティア当日はETCカードを車載器から抜き、申請した高速の人がいる入り口で書類を見せて通行します。

ボランティア参加時の持ち物について

ボランティアは基本的に自分のことは自分でまかなうようにしましょう。
持ち物としては以下のものを用意しておくとよいです。

ほぼ必要と考えられるもの

  • 長袖・長ズボンの作業着(動きやすければTシャツ・ジーンズでもOKだけど、夏場は汗びっしょりになるので、綿のものは避けた方が良い)
  • 長靴(釘の踏み抜き防止に踏抜き防止インソールがあるとさらに良い)
  • 帽子
  • 手袋(軍手は汗だくになるので避けた方が無難。ホームセンターで売っている一つ100円~200円程度の作業用手袋がおすすめ)
  • マスク

あればよいもの

  • ヘルメット
  • ゴーグル
  • ウェットティッシュ
  • レインウェア(雨かっぱ。天候により)
  • 日焼け止め
  • 汗拭き用タオル
  • ボランティア保険証のコピー(加入済の方。当日、ボランティアセンターで加入することも可能)

その他通常の旅行用品

  • サイフ
  • 朝食及び昼食
  • スポーツドリンク等の飲料(水はナトリウムが入っていないので不可。夏場は2リットル以上が基本)
  • 着替え(シャツ、パンツ、靴下など)
  • バスタオル・タオル等お風呂セット
  • 傘・カッパ
  • 筆記用具(ペン、メモ帳)など

ボランティア参加時の注意点

ついつい一生懸命になりがちですが、自分の体調の管理をし、無理をしないように。
危険な作業を依頼されたら無理せず、一度サテライトへ報告し、事故のないように。
泥の中に破傷風などの菌がいる可能性があるので、ケガをした場合はすみやかにサテライトへ報告し、手当を受けるように。

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