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103系が今なお現役。甲種輸送も走る「JR和田岬線」乗車レポート

更新:2019年08月26日 カテゴリー:お出かけスポット, 社会見学 タグ:, ,

神戸を走る支線に行ってみた。

いつも「ぼちぼち」をご覧くださいまして、ありがとうございます。編集部のあさかわです。

以前から乗ってみたい支線がありました。JR西日本・山陽本線の支線「和田岬線」。兵庫駅から分岐する2.7キロの支線ながら、国鉄の103系電車6両編成、現役で走ることで鉄道ファンの間では有名です。

ただ、この路線は本数が少ない上に日中は運転していないという変わった支線です。
乗客のほとんどは周辺にある工場へ勤務する方の通勤需要に特化しているそうですが、ふらっと行きたいと思っても大阪に住む私、そう簡単に行けませんでした。

参考元: 和田岬線・Wikipedia

夏の青春18きっぷを使って

お得に旅ができる「青春18きっぷ」ですが、お仕事の予定と合わせて2019年の夏の平日に行くことができました。


朝早くにJR大阪駅から新快速に乗って、50分ほどで兵庫駅に着きます。

この兵庫駅でお目当の和田岬線に乗り換えるのですが、乗り継ぎに時間がありましたので、一旦下車して改札の外に出ました。青春18きっぷを使って電車賃をお得にできるだけでなく、途中下車ができるのももうひとつの魅力です。

神戸・岡本に本店がある喫茶店、珈琲 春秋 Kobe。兵庫駅駅前にもお店「珈琲 春秋 kobe コープ兵庫店」があり、こちらでモーニングをいただきました。普段なかなか利用できない場所の人気の喫茶店やカフェに行ってみるのもとても楽しい時間です。

地元の方が多く利用されている歴史ある喫茶店といった感じでトーストもコーヒーも美味しかったです。

トーストセット ¥400円

再度改札を通って、和田岬線ホームへ

改札を再度通って、和田岬線ホームへ行きます。

ちなみに、青春18きっぷは自動改札機を通ることができません。駅員さんにきっぷを見せて改札を通ります。駅員さんがいない無人改札の場合、下の写真のようにカメラと音声できっぷを確認してもらいます。

和田岬線ホームに103系が発車を待っています。多くの支線は効率化の観点からワンマン運転になっていますが、和田岬線の103系はワンマン運転に対応していないため、車掌さんが乗り込むそうです。

▼扇風機も現役でした。

甲種輸送や乗務員訓練という特殊な役割がある和田岬線

甲種輸送とは何か?

甲種輸送とは正式名称を「甲種鉄道車両輸送(こうしゅてつどうしゃりょうゆそう)」と言い、鉄道車両メーカーで生産された車両を鉄道線路を使い、主に機関車を使って輸送することを呼ぶそうです。
甲種輸送が鉄道線路を用いるのに対し、乙種輸送と呼ばれる輸送方式もあります。これは路面電車などの輸送の際に用いられるようで、輸送される車両の車輪を軌道上に直接載せず、貨車に載せて輸送することを指すそうです。

参考元: 車両輸送・Wikipedia

和田岬線の兵庫駅を出発すると、川崎重工業・兵庫工場に繋がる専用線があります。川崎重工業・兵庫工場で作られているのは、鉄道車両。

参考元: 川崎重工業車両カンパニー・Wikipedia

専用線は輸送の時のみ使われます。

ここで完成した車両は和田岬線の線路を走って、山陽本線に入り、それぞれの鉄道会社に納品されます。この日はタイミングよく、山陽本線で小田急(東京)の車両を見ることができました。

▼鷹取駅にて撮影(2019.08.02)

乗員訓練という役割

そして、もうひとつ特徴があるのが、乗務員訓練用の線路が存在しているということ。兵庫駅から山陽本線と平行するように鷹取駅まで「小運転線」という、単線の線路があります。この線路は乗客を乗せた電車が走ることはなく、訓練用に設けられており、主に和田岬線の103系電車を実際に走らせて訓練しているそうです。

参考元: 兵庫駅・Wikipedia

おおよそ5分で和田岬駅に到着

話を和田岬線に戻します。兵庫駅を出発した103系電車はおおよそ5分程度で終点の和田岬駅に到着します。和田岬駅は無人駅で改札機すらありませんでした。

隣り合うようにして「神戸市営地下鉄海岸線」も和田岬駅があり、地下鉄開業後は幾度か廃止が検討されているそうですね。

駅を降りたら、目の前には三菱重工業・神戸造船所の敷地が広がっています。

駅舎ではなく、コンビニがありました。

駅舎、待合室などはなく、駅の敷地にはコンビニ。その壁にひっそりと和田岬線の歴史を伝えるプレートが掲げられています。

かつて、和田岬線は和田岬駅よりも先の三菱重工業の敷地の中に貨物専用の線路が伸びていたようです。

沿線をもっと歩き回ってみたいと思いましたが、仕事の都合もあり、止む無く午前中の最後の兵庫駅行きの電車で帰路につきました。

今回も最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。

参考文献・資料など

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