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鶴身印刷所

大阪・京橋にある元印刷所で今起こっていること

更新:2019年09月16日 カテゴリー:お出かけスポット, イベント タグ:

大阪・京橋駅から程近い場所に、今はもう稼働していない昭和14年築の印刷所がある。学研都市線によく乗る人であれば、車内から見かけたことがあるかもしれない。線路沿いに存在感を放って鎮座する壁画アートがある建物だ。

その建物の名は鶴身印刷所。
戦前に小学校の講堂として建てられ、戦後に石版印刷を中心として営業する印刷所となったそうだ。
しかしその印刷所も2015年末に廃業し、現在は4代目となる家主・鶴身知子さんの「この大切な建物を残し、町に開かれたものづくりと学びの場所にしたい」という想いから、アトリエ・店舗などが入居する文化複合施設へと変貌しています。
そんな鶴身印刷所さんで先日、「鶴身印刷所フェスタ2019」が開催されました。私たちが普段、拠点としている同じく京橋の大阪ビジネスパークからも歩いて行けるその場所に、以前からそのスポットの噂を聞きつけ気になっていた編集部スタッフの数名でお伺いさせていただきました。

モデル:うっちー モデル・写真:リカ 文・写真:ジョニー

古い時間の道具店

天気にも恵まれたフェスタ当日に鶴身印刷所へ到着し、まずは家主の鶴身さんへご挨拶に。笑顔で出迎えてくれた鶴身さん自身も一区画で自らセレクトした古道具の販売を行う「古い時間の道具店」を開かれていました。

古い時間の道具店

その目利きとセンスの良さに編集部女子も心踊り「かわいい〜!」「欲しい〜!」を連呼。「この大切な建物を残したい」という想いが地で伝わる古いモノへの愛情と愛着。並べられた古道具からもそれが伝わってきます。
お前たちもいい人の元へやって来れたなと言いたくなる程、大切にされ少しでも良く見えるように陳列された道具たち。

虜にされ長い時間をその場で過ごし、ハッと気付いて「まだまだ沢山のアトリエや店舗がある。このペースだと日が暮れてしまうよ!笑」と編集部女子たちに声を掛けて、次へ向かうことにしました。

フェスタが行われているこの日は、普段から町に開かれている店舗に加えて、普段はアトリエ作業場として入居しているものづくりの作家の方たちもアトリエを展示場所としてオープンしています。ここからは順に入居されている店舗・アトリエをご紹介します。

ざっ花

可愛い刺繍入りの布小物を作られている「ざっ花」さん。「やさしいモノづくり。日々の中に彩りを。」をコンセプトにこの日は店頭や壁、アトリエの外にまで所狭しとエプロンやランチバッグ、ヘアバンドなどの小物が並べられていました。

布小物雑貨「ざっ花」

何を隠そう私はざっ花さんが別のマルシェで出店されていた際に、こちらの紺色のランチバッグを購入しお弁当を入れて使わせてもらっています。シルエットの可愛さもさることながらしっかりと縫製されていて丈夫。愛用しています。

toi.toi.to-i!

木製インテリア雑貨を作られている「toi.toi.to-i!」さん。
捨てられるはずだった廃材や古材に新たな価値を創る、アップサイクリストとして活動されています。

木製インテリア雑貨「toi.toi.to-i!」

壁に掛けられているのはマグネットでくっつく木材のパーツを自由に組み合わせて、可愛らしい動物たちを作ることができるインテリア雑貨。子供心に戻って創作意欲をワクワクさせられる作品です。
そして何と言っても動物一つ一つにつけられたネーミング「キャりん(キリン)」「キャめ(亀)」「キュま(熊)」などカ行に癖のある感じに編集部女子も大盛り上がりでした(笑)

toi.toi.to-i! Instagram
https://www.instagram.com/toi.toi.to_i/

SUS〜くらしと本のみせ スウス〜

古本の販売を行なっている店舗「SUS(スウス)」さん。
こちらは普段から店舗として開かれているお店で、本に触れて世界が広がるきっかけにという想いで大人向けの本から絵本や児童書や暮らしの本も広く取り扱っておられます。

SUS〜くらしと本のみせ〜

落ち着く店内には本当に多彩なジャンルの本が並べられています。
大手取次を介して流通に乗っている本だけではなく、個人が少部数で発行しているいわゆるリトルプレスなどの取り扱いもされているようで、個人的にもまた通い詰めたいお店です。

SUS〜くらしと本のみせ スウス〜 Instagram
https://www.instagram.com/sus_books/

igotta | カメラマン事務所

ワンコイン写真室を開かれていたigottaさん。
フロアに突如としてかなり古い年代の中判カメラが鎮座していて、興味津々で吸い寄せられるようにお邪魔しました。こちらの中判カメラは先代の鶴身さんが所有されていたものだそうで、実際にはigottaさんが普段使われているカメラで撮影をしていただきました。

どうでしょうか、このノスタルジックさもある渋いモノクロ表現。素人ではまず撮れない風合いです。家族写真に最適だそうで記念写真には是非オススメです。

igotta | カメラマン事務所 Instagram
https://www.instagram.com/daibo_shashinshitsu/

atelier le chainon

花雑貨を作られている「atelier le chainon(アトリエ ル シェノン)」さん。
ドライフラワーやプリザーブドフラワー、スワッグなどを作られています。
こちらのアトリエも壁や天井、アトリエの外にまで作品を吊るされていて、その世界観が素敵でオシャレです。

atelier le chainon

お部屋に一つでもこのようなスワッグが吊るされているだけでも素敵な空間に様変わりすると思います。もちろん大切な人へのプレゼントにも。

BOWTIE SPECIMENS

蝶ネクタイ文化の再生を提案するブランド「BOWTIE SPECIMENS(ボウタイ スペシメンズ)」さん。蝶ネクタイを愛して広めるために日々研究されている熱い方です。
その情熱はただオシャレな蝶ネクタイをということだけではなく、その歴史を溯って研究し知識に裏付けられた提案であるということ。結び方一つとってもその時代に流行などがあったそうです。

BOWTIE SPECIMENS

アトリエもご自身の世界観が存分に発揮されているかなりマニアックな空間となっています。壁に掛けられた色とりどりの蝶ネクタイは圧巻で、購入意欲がそそられます。

実はこちらのアトリエを訪れる以前からプライベートでも蝶ネクタイをオシャレに着こなしていた編集部のウッチーは今回の訪問を一番楽しみにしていた一人です。今回も結ばなくても着用できる蝶ネクタイを提案され即購入をしていました。
本当にここから蝶ネクタイ文化が広がりそうな気配がビンビン感じます。

BOWTIE SPECIMENS

BOWTIE SPECIMENS Instagram
https://www.instagram.com/bowtie.specimens/

石版印刷機ワークショップ -Tシャツ編-

1Fの広いフロアでは鶴身印刷所さんの創業当時からある石版印刷機で、自分で描いた絵をTシャツに印刷するワークショップが開かれていました。
貴重な印刷機が現役で動いていて体験できるというとても貴重な経験です。たくさんの子供たちが楽しそうに取り組んでいる光景が広がっていました。

そして店舗やアトリエだけではなく、この建物自体もとても貴重な空間です。印刷所として稼働していた当時に印刷した紙を乾かすのに使われていたという、天井の梁にボールが付いていて挿し込む仕掛けになっているつくりや、田舎の古い学校の校舎を思わすような木造の階段。ひと時そこに佇ませてもらい、建物の歴史の息吹を感じながら談笑をさせていただきました。

鶴身印刷所
たまたま居合わせたグラフィックデザイナーのユニット「Mt.Graphics」のお二人と一緒に撮影

今回お伺いさせていただいた店舗・アトリエさんは以上になりますが、この他にもご紹介できなかった店舗さんがいくつもあります。
このように元印刷所の建物に、現在ではいくつもの店舗・アトリエさんが入居しそれぞれのものづくりに励んでおられます。

依頼主の情報伝達の手段として長らくお手伝いをされてきた印刷所が、様変わりして今では建物自体が多様な文化を発信する基地となっています。形は変われどモノをつくり発信するその行為自体はなにも変わらない事象なのだと思いました。受け継がれた4代目の鶴身さんが脈々と昔から繋がってきたその空気を大切にし、かつ今の時代にもマッチするように考え悩まれた結果なのだと思います。

そしてその活動は確実に多様な人々、子供から大人にまで受け入れられ、結果としてこの場所がたくさんの人々の笑顔で包まれているんだろうと思わせてくれた日でした。

とても気になる店舗・アトリエの作家さんたちとフレンドリーに交流できる鶴身印刷所フェスタは年に一回のイベントとなっています。
「え〜そんなの待てないよ!」という方に朗報です!
なんと10月からは第1日曜日に普段はクローズドとなっているアトリエさんが町に開く「オープンアトリエ」を始められるそうです。

気になった方は是非訪れてみてください!

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