search
ぼちぼち

この街で暮らす、働く、遊ぶ人のための話題とコミュニティを提案する大阪ローカルメディア

※当サイトではアフェリエイト広告またはプロモーションを含みます
阿倍野防災センターのがれきの街

【防災の日巨大地震への備えを学べる体験型施設 「あべのタスカル」に行ってきました

更新:2019年09月01日 カテゴリー:お出かけスポット, ライフハック, 社会見学 タグ:,

阿倍野防災センターがリニューアル!

2019年4月、あべのキューズモールのすぐ近くにある市立阿倍野防災センターがリニューアルしてオープンし「あべのタスカル」という愛称がつきました。
従来も災害時の行動を体験しながら学べる施設でしたが、最近の技術を取り入れ13のコーナーとなりました。
なお、利用は無料です。

体験コースは5コース

体験コースは5コース、それぞれの所要時間30分〜2時間で災害とその対処法や日頃から注意しておくことについて学べます。

1時間のCコースを体験してきました

まずは入ってすぐ奥にある大きなスクリーン「おおさか防災情報ステーション」で地震の起きる仕組みや大阪市の市内24区それぞれに予想される被害をチェックします。

地震と津波・高波の被害区域について学べるコーナー

大阪市にお住まいの方はぜひ一度訪れてみて、自宅に起こるかもしれない災害についてチェックして対策を考えてみましょう。

迫力のタスカルシアターで災害を学ぶ

タスカルシアターは高さ6メートルを超える大型スクリーン。
座った椅子からは少し振動が伝わってきて迫力があります。

東日本大震災での津波被害の様子や、将来予想される震災をシミュレーションしたドラマが流され、事前に災害について学んでおくことの有用性を考えさせられました。

減災について学ぶ

次に地震後、起こった災害がさらにひどくならないように、どのようにしたら良いかをキッチンなど家の中にあるもので火災につながる部分への対処について、ポイントとなるところをチェックしながら学びます。

地震が起きたらどう対処するか

初期消火を学ぶ

次に火災が起こった時の初期消火について学びました。

通常でも火事の通報から消防車が到着するまで平均して7〜8分かかります。
災害が起きた時は道路が通れなくなったりしてさらに時間がかかったり、消防車自体が来られない可能性があります。

そんな時に大事なのが初期消火。

消化器はあちこちに設置してありますが、実際に使ったことのある人は少ないと思います。
モニターに映される燃え上がる火に消化器のモデルを使って消火できるかどうかを体験しました。

消化器の使い方をレクチャー

火事を見つけたら、まずは「火事だー!」と大声で叫び周りに知らせ、消化器で消火作業をします。
消化器は15秒ほどしか噴射できないので、火の根元を狙って噴射。
火が消えなくて火の高さが天井まで上がってしまったら初期消火はできないので無理せず速やかに逃げましょう。

火の根元を狙って消火器を噴射

火災の煙からの逃げ方を学ぶ

消化器の体験のあとは、火災時に発生する煙の特性とそれからの逃げ方を実際に体験しました。

煙からの逃げ方を学ぶ
火災時の煙に見立てたスモークで安全な逃げ方を学びます
口と鼻をハンカチで覆って姿勢は低く

ガラスばりの通路に火災時の煙を模したものが充満する中、鼻と口をハンカチなどでおさえて煙を吸わないように低い姿勢で進むのですが、少し時間をおいただけでも視界が真っ白になり、方向感覚が分からなくなりそうです。
冷静に素早い行動が必要となります。

地震後のがれきの街で余震を学ぶ

次は地震が起こったあとの崩れた街並みをリアルに再現したコーナーで余震について学びました。

今にも崩れそうな建物 近づくと危険

壊れたガラス張りの建物から余震でどんどんガラスが落ちていく様がプロジェクションマッピングで再現され、今にも崩れてきそうな木造の建物や、建物の上にあるものからの落下物、ガス漏れや垂れ下がった電線からの漏電など、気をつけにといけない危険な場所がいっぱいでした。

阿倍野防災センターのがれきの街
阿倍野防災センターのがれきの街
阿倍野防災センターのがれきの街

震度7の揺れを体験

体験コースの最後に南海トラフ巨大地震が起こった時に大阪で想定される震度7の揺れを体験することができます。

震度7体験施設

乗ってみると思っていたより長い間、激しく揺れて、アトラクションのように笑っている人もいましたが、これが本当の地震だったら、かなりの被害が出るな。と思うと地震の恐ろしさと対策の大事さを痛感しました。

こちらの施設は小学生ばかりの時は震度3と震度4の揺れの比べになるなど別のプログラムもありますが、身長120cm以下の人は体験できないのでご注意ください。

災害時に「どうしたらいいのか」を考えるコーナー

震度7の体験コーナーで一連のコースは終了ですが、119番への通報体験や防災グッズの案内、家庭内やエレベーターに閉じ込められた時にどうしたらいいかなど、普段の生活をする上で災害にあった時について考えるきっかけにもなりました。


他にもいろんな視点で災害について学べます

今回受けたCコースは以上で終了でしたが、中学生以上で5名以上で申し込む2時間コースだと、避難の支援の仕方や救助・救護の仕方なども学べるコースもあります。

Cコースも奇数の日だと煙からの逃げ方を学ぶコーナーの代わりに津波からの避難を体験できるコーナーとなるそうです。

大阪市の津波の高さ想定

体験だけでなく、受付では防災グッズの販売もしているので、最近のものはどういったものがあるのか確認したり購入したりもいいですね。

あべのタスカルの体験は予約がおすすめ

運良く体験コースに空きがあれば体験可能ですが、体験開催のスタート時間や定員が決まっているので、事前予約がおすすめです。

阿倍野防災センター タスカルの予約はこちら

また、夏休みなどの繁忙期やイベント開催時は通常の体験コースを行なっておらず、予約なしで30分ほどの短縮されたコースの体験になることがあります。

外国の方は利用できるの?

ヨーロッパなど地震になじみのない国の方は、日本で地震に遭遇するとパニックになることもあるそうです。
日本の防災への取り組みについて学んで帰るのも一つの観光としていいんじゃないかと思ったので、外国の方へ対応できるか聞いてみたところ、特に外国語で解説する案内はないが、体験型なのでそれなりに納得して帰られるそうです。
また、時間のない人は震度7体験だけして帰ることもあるそう。

あべのタスカル概要

住所:〒545-0052 大阪市阿倍野区阿倍野筋3丁目13番23号 あべのフォルサ3階
開館時間:10:00〜16:00
定休日:水曜日・毎月最終木曜日(祝日はその翌日)・年末年始(12月28日~1月4日)
TEL:06-6643-1031 (10:00〜17:45)
料金:無料
公式web:http://www.abeno-bosai-c.city.osaka.jp/tasukaru/

一緒に読んで欲しい記事:救命講習を受けて心肺蘇生とAEDの知識を身につけよう


コメントを残す