ぜんぶ脱ぎ捨てて、時間の贅を楽しむ。 和歌山 勝浦「碧(あお)き島の宿 熊野別邸 中の島」
目次
約50年続く旅館、名前を新たにリニューアルオープン
2019年4月19日にリニューアルオープンする熊野別邸中の島。もとは「南紀勝浦温泉『ホテル中の島』」という名前で約50年続く旅館です。
勝浦と言えば、日本三大名滝の一つ「那智の滝」や熊野三山のひとつ「熊野那智大社」で有名な場所ですね。
今回、オープン前の内覧会へメンバーRikaとともに行ってまいりました!
紀伊勝浦駅までは、大阪のJR天王寺駅より、特急くろしおに乗って約4時間。
JR「紀伊勝浦駅」で降車し、船着き場(徒歩約10分)へ移動。専用客船に乗って5分ほど海を渡れば到着です。
高度成長期には観光地として賑わった勝浦ですが、時代の変遷とともに観光業が衰退。「もうホテル中の島も終わりにしようか…」と一度は考えたほどだったとか。
しかし、50年築いてきた運営会社やホテルスタッフ、勝浦の人々の絆はそれ以上に強く「もう一度挑戦をしよう!」と立ち上がって、名前を新たに生まれ変わったのが「碧き島の宿 熊野別邸 中の島」なんですね。
一島一旅館。時を忘れて非日常の世界へ
中の島にあるのは、この旅館1軒のみ。何やら出だしからいきなり贅沢ですね!
島で静かに佇む隠れ家のような姿から「熊野別邸」と名付けられ、訪れる方にとって”もうひとつの邸宅”のように感じてもらいたい思いがあるようです。
「碧き島」の「碧」は晴れている日の海の色を指します。青でもなく、緑でもない、絶妙な色を表現するにまさにぴったりの「碧」です。
都会の喧騒も、人の騒がしさもありません。
静かに聴こえてくる波の音と、鳥や虫の鳴き声だけが耳に届くだけ…。
日常の忙しさから離れ、別荘へ来たかのような感覚にさせてくれる環境が揃っています。
夜は一層静けさを増し、波の音がやさし〜く響いていました。
屋上からは島の展望台へも行けます。
途中、天然温泉の足湯もあったり、様々な植物を楽しみながら15分程度の散歩ができたりします。
余談ですが、この日は幻想的な写真で有名なインスタグラマーであり、世界各地を旅する写真家の「wacamera」さんも来られていました。
完全に個人的興味が抑えられず、写真家さんの視界は一体どのようになっているのかが気になったので、厚かましくも写真を頂けないかとお願いしたところ、すんなり快諾してくださいました。
wacameraさんが撮ると「熊野別邸中の島」は、こう。
(すごー!)
リッチ&プライベート感の極み「凪の抄」
「ここに住みたい…」と思わせるほどに広さ、設備が整った「凪の抄(なぎのしょう)」は、デザイン性の高い客室がわずか10室。全ての部屋のバルコニーに露天風呂がついています。
また、10室のうちユニバーサルデザインによるバリアフリーの部屋も1室あります。
もっとも広い部屋は75平米。2名でも十分に広さを感じます。
この海、私のん!と言いたくなる眺めの「潮聞亭」
さて、別棟の「潮聞亭(ちょうもんてい)」に行ってみましょう。
こちらはゆったり感があり、なんと言っても眺めの良さがポイントに。窓から広がる静かでゆったりした海を眺めながらのんびり時を過ごせます。
畳の安心感も個人的に落ち着きます◎
少し仕事も持ってきていたRika。広くて明るい部屋で仕事もはかどったそうです。
「今回は急遽同行させてもらったので、合間の時間に部屋で本業の仕事もしたのですが、気分転換に海を眺めて癒やされました〜。窓から聞こえてくる波の音は最高のBGM!」by Rika
自然に溶け込む露天風呂で、全てを開放
まずは見てください、この絶景露天風呂を!
こんなに近くで海を観ながら温泉に入るだなんて、なんという開放感でしょうか。
観光地の多くは景色の中に人の気配があるので多少ガヤガヤ感も否めません。しかし、ここは目の前に海と森だけ。まるで自分が自然に溶け込んでいくような感覚になります。
温泉施設は全部で、大浴場2ヵ所、露天風呂3ヵ所、貸し切り露天風呂2ヵ所。
和歌山ならでは、海と山の幸に溢れる料理
やはり旅先は食も大切!旅のクオリティは食で決まると言っても過言ではないでしょう。
山が深く、海は広い、両方の幸を併せ持つ和歌山県はさすがと言うべきか、美味しいのイイトコ取りができてしまう豪勢なご飯です。
勝浦は生マグロの産地。冷凍では逃げてしまいがちな旨味がぎゅーっと詰まったマグロはやはり一味違います。
こちらは朝ごはん。お料理を提供されているダイニング「熊野の恵」は、和歌山県と和歌山県観光連盟が認める「朝食メニュー認定店」とされています。これは和歌山県産の食材を中心に、健康・栄養バランスに配慮した朝食メニューを提供する宿泊施設の証だそうです。
日々の色々を振り払ってでも、来る価値がある
お仕事などで忙しくされている方には特におすすめだなと感じます。満員電車で疲れて心がささくれてきたなと思ったら、思い切って携帯電話の電源をOFFにして、テレビもあるけれどつけないで、日常をとことん切り離した時間を過ごすのも良いのかもしれません。
帰宅早々動かした洗濯機の渦を見ながら、早くも中の島へ戻りたくなるうっちーなのでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
空き状況の確認・予約
熊野別邸 中の島公式サイト
http://kb-nakanoshima.jp
宿泊予約もこちらから可能です。
1泊23,000円〜(※時期によって変動します)
お部屋の空き状況なども公式サイトにてご確認のうえ、ご予約ください。
「書いて、描ける」な、長野県出身のフリーランスデザイナーです。Web・印刷物のデザインと、ライターとして活動中。イラストもゆるゆると描いています。
シュールでポジティブな感じ大好き。故・さくらももこ先生リスペクト。
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