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京都市美術館のモネ展を観に行ってきました

更新:2016年03月22日 カテゴリー:お出かけスポット タグ:, ,

3月1日から、京都市左京区の岡崎公園内にある京都市美術館にて『マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展「印象、日の出」から「睡蓮」まで』が開催中。
春休み直前の3月22日からは、後期としてほんの一部展示内容が模様替えされています。
多くの作品を相続した息子さんの遺志により、印象派絵画の殿堂と呼ばれているフランス・パリのマルモッタン美術館に遺贈された150点ほどあるコレクションの中から、今回は選りすぐりの90点が展示されています。


絵画鑑賞初心者には音声ガイドがおススメ

当日券は1600円。520円プラスして、音声ガイドを聞きながらのモネ鑑賞がおススメです。
私自身もそうであったように、美術的知識もなく、絵や画家の背景を知らないまま美術館で絵を見ても、静かな室内を散歩しているみたい・・・と思ったことはありませんか?
散歩気分で絵を眺めて、運命の一枚に出会うこともあるとは思いますが、
「そんな状態のときに描かれたんだ・・・」
「この絵の中の婦人はモネの奥さんで、先に亡くなってしまったから・・・」などなど、目の前の絵画に感情が出てきてます。

今回の音声ガイドのナレータは田辺誠一さん。
売店には、田辺さんが描いた、クスっと笑ってしまうモネのイラストグッズが販売されていました。
買わずとも、必見です。
また、音声ガイドには数点BGM付の部分があり、モネと同じ時代の名曲がなんとも耳に心地よかったです。

『モネ展「印象、日の出」から「睡蓮」まで』の見どころ

有名すぎる「睡蓮」にいたるまでのモネ、印象画の巨匠と呼ばれる以前のモネの絵が時系列で見れたこと。

コレクターであり、勉強家であったモネは、新しい絵画の表現方法に出会っては刺激を受け吸収していったこと。

晩年を過ごしたジヴェルニーの庭では、浮世絵に影響を受けていただけではなく、
しだれ柳やカキツバタなど日本の植物を育て、太鼓橋や藤棚など作り、遠い日本へ思いをはせていたこと。

最晩年の絵では、印象画というよりは抽象画のような趣となり、
自分が感じた光や色を表現することに凄みすら感じたこと。

ひげの神経質そうなおじいさんというイメージのモネも、家族想いの父であり、
幼い息子を描いた一枚では、グズらないうちにと素早く力強い筆使いで書き上げているのが伝わってきたこと。

時間のうつろいや、光や風を描こうとし、同じモチーフを何度も描き続けたモネ。
そんな巨匠の人生を見たような、力のこもったモネ展でした。

京都へ桜を見に行ったときに、フラリと立ち寄った美術館でモネに出会う。
絵画鑑賞もなかなか面白いと感じたら、同時期に開催されている、モネの友人でもあったルノワール展へ行ってみる。
思わずお気に入りの絵に出会えるかもしれませんよ。


京都市美術館

http://www2.city.kyoto.lg.jp/bunshi/kmma/index.html
〒606-8344 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
開館時間 9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
5月3日(火・祝)~5月8日(日)は19:00まで開館

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