昭和町にある登録有形文化財寺西家住宅でコロナ禍の大阪の一戸建て住宅考える「新・大阪長屋展2020」が開催
まだまだコロナは落ち着きませんね・・・・今年は本当に在宅時間の長い年になりました。人との距離も変わり、働き方も変わり、時間の使い方も変わらざるを得なくなったいま、住まいについて考えてみませんか?
11月13日(金)~15日(日)と11月20日(金)~23日(月)の7日間、大阪メトロ御堂筋線昭和町駅近くにある登録有形文化財の寺西家住宅で「新・大阪長屋展2020」が開催されます。
土地の広さ別に全48タイプの住宅模型を見ることができるので、住宅メーカーのモデルルームに現実味を感じられない人、お家時間を快適に過ごせる家がほしい人、要チェックです!
主催者である建築家の高橋さんに、お話を聞いてきました。
目次
新・大阪長屋展2020というタイトルな理由
長屋は明治から大正、昭和初期まで建てられていた日本の昔の住宅ですが、大阪にはまだまだ多く残っているそうです。
大阪市阿倍野区はその中でもずば抜けて現存。手をいれてカフェに改造されていたり、実際に住まれている家もあります。
昔から住宅がひしめいていた大阪では、狭いながらもプライバシーを確保し、風通りも計算し、表庭や裏庭を作り緑を楽しむ暮らしが定着していました。
その暮らし方は現代の私たちが必要としているものばかり。この長屋スタイルを令和の時代に取り込んだ住宅を提案したいと、この場所でこのタイトルで開催することを決められたそうです。
間口が狭くても現代の私たちが「住んでみたい!」と思える家
大阪市内で一戸建てとなると間口が狭い土地が多い。大阪では2間間口のお家が多いそうです。
この間(けん)とは、日本古来の長さの単位で、1間は約1.82m、つまり2間は約3.64m、軽自動車の平均全長が3.4mなので、けっして広くはありません。
そんな間口の狭い住宅でも、各部屋に光が入り込み、緑や風を感じられる住宅プランなどが紹介されています。
敷地面積が狭くても「めっちゃステキ!」と思える家
現代の住宅は、土地いっぱいいっぱいに家を建てることはできません。そこで高橋さんは、作らないといけない余白部分に緑を植え、光と風が入ってくる設計を考えられました。
収納スペースや、一部屋ごとの広さに目がいってしまいがちですが、スペースを確保しながらも、より快適に長く暮らせるように考えられた住宅なら、家にいる時間が長くなったいま、ストレスフリーな毎日を過ごせそうですよね。
大阪の街にあった住宅を提案したい
会場にズラリとならぶ住宅模型を作ったのも高橋さん。
「他の人に作ってもらうと細部まで自分の考えを入れ込むことは無理だから」と、仕事の合間に5年の時間をかけて作られたそうです。熱い!
私自身は家を建てようとしているわけではありませんが、住宅公園にあるモデルルームを見ても、広すぎて立派すぎて現実味がないとは常々感じていました。
それが48タイプもの現実的な土地の大きさや間口にあわせて作られている模型があればこそ、より具体的に自分たちの家作りが考えられるんじゃないかと思いました。
なにより大阪に残った長屋のように、長く暮らし続けられる住宅を広めたい!という高橋さんの熱い思いに共感しました。
小さな土地でも、えぇ家作ってくれそうですよ!
新・大阪長屋展2020 展覧会詳細
【会期】11月13日(金)・14日(土)・15日(日)
11月20日(金)・21日(土)・22日(日)・23日(祝・月)
【開催時間】11:00~18:00
【料金】入場無料
【お問い合わせ】C一級建築士事務所 06-6578-8201(高橋)
登録有形文化財寺西家住宅へのアクセス
展覧会会場である登録有形文化財の寺西家住宅は、大阪メトロ御堂筋線昭和町駅下車、徒歩約3分の場所にあります。
寺西家住宅 大阪市阿倍野区阪南町1-50₋25
C 一級建築士事務所
http://www.hiromu-takahashi.com/7.html
大阪市天王寺区でフラワーアレンジメント教室をやりながら、ぼちぼちではライターをやってます。
忙しすぎる毎日を過ごしている大人の皆さんがついつい読みたくなる記事作りを目指しています。
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