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子供とドライブ 出石そば編

更新:2016年01月14日 カテゴリー:お出かけスポット タグ:,

麺類好きの息子なら食いつくはず!と兵庫県豊岡市出石町まで出石そばを食べに行ってきました。
結果、予想以上の食いつきに予算オーバーも、楽しい思い出ドライブとなりました。


出石そばの歴史

出石観光協会公式サイトによると・・・
『江戸時代中期の宝永3年(1706年)に出石藩主松平氏と信州上田藩の仙石氏(仙石政明)がお国替えとなりました。
その際、仙石氏と供に信州から来たそば職人の技法が在来のそば打ちの技術に加えられ誕生しました。
現在は割り子そばの形態をとっており、この形式となったのは幕末の頃で、屋台で出す時に持ち運びが便利な手塩皿(てしょうざら)に蕎麦を盛って提供したことに始まったと言われています。
その後、出石焼きが始まり白地の小皿に盛る様式が確立されました。
今では、出石は約50軒ものそば屋が並ぶ関西屈指のそば処として知られています。』
NPO法人 但馬國出石観光協会サイトより引用)

出石へむかう道中も、「ソバ栽培がさかんなんだろうか?」「玄武岩の玄さんが蕎麦とかかわっているのかな?」と思っていたけれど、そうか、江戸時代のお国替えにより信州の文化が持ち込まれたとは。
幕末の屋台の手塩皿に盛るスタイルが現在にいたっているとは。
何度目かの出石訪問でありながら、城跡の説明も流し読みしていた私。ようやく頭に入りました。


市営駐車場に車を停めて出石を散歩しよう

現在の50件ほどの蕎麦屋とお土産屋さんが立ち並ぶ城下町エリアは完全に観光地になっていて、市営駐車場も含め駐車場はたくさんあります。
少し離れた場所では、駐車場のある蕎麦屋さんもあるけれど、城跡散策など時間を気にせずぶらりとできる市営駐車場(普通車1日400円)がおススメ。西の丸駐車場のほうが比較的空いているようです。

出石城下町マップ


出石城跡と谷山川を散策

出石城跡のほとりには谷山川という、キレイな小川が流れていて、子供なら大喜び。
長距離ドライブのストレスをここで発散。

出石城跡へ向かう山道には、まるで伏見稲荷神社のような朱色の鳥居がいっぱい。(37基もあるそう)
中間ポイントのような、本丸跡を横目にせっせと鳥居の階段をのぼりきると、有小山稲荷神社がありました。
境内の横からは出石を一望できます。食前でも食後でも、ここまでは登っておきましょう。


 いざ!出石そばをいただきます

ちょうどお昼時だったので、どこのお店もおおにぎわい。
決めかねていたら、息子が1軒のお店にぶらさがっていた通行手形のようなものを発見。
小学生なら15皿食べられたらもらえるとのこと。「ここにしよ!」の一声で、「登城」というお店へ。

石臼挽き自家製粉手打ち皿そばが自慢の「登城」はオープンして2年という新しいお店。
辰鼓楼を眺めることが出来る店内は広々として明るく開放的。店員さんも笑顔いっぱいで、子連れにはちょうど良いお店。
そばを打つ店主さんも、小学3年生の息子さんがいるそうで、やさしい笑顔で「いっぱい蕎麦食べて行ってよ!」と息子に声をかけてくれました。(結果、店主さんの期待にバッチリ応えた息子となりました)

どこのお店もだいたい5皿で¥850。
普通の鴨そばなどもありますが、やはり出石の皿そばを最初は3人で15皿注文。
薬味のネギ、わさびに加え、山芋のとろろ、なまたまごが出てきました。
「最初の1皿目は是非、藻塩を蕎麦に直接少しかけて、蕎麦の香りを楽しんでみてください」とのこと。
手塩皿に入ったつやつやの蕎麦に藻塩をパラリ。新鮮な食べ方でした。是非お試しあれ!
3皿目あたりに、山芋のとろろを少し。 5皿目あたりにたまごでトロリ。
5皿で普通のざるそば1人前だとか。のどごしもいいので、どんどんすすみます。

しかし、息子の食べっぷりに私の食欲は減退するばかり・・・・すごい勢いでズルズル。
食べ終わる前に次のお皿を取り、そばつゆへ入れる準備まで・・・「慌てなくていいから!帰りの車で吐くで!」まで言ってしまいたくなるほど。
ちなみに息子は食い意地キャラではありません。通行手形の15皿突破にむけて、燃えていたようす。「美味しい!」「楽しい!」と、私たちに気休めのようにコメントしてくれるものの、15皿突破後も勢いは止まらず、結果22皿たいらげてしまいました。(私、9皿。そりゃもうちょっと食べれたけど)
ちなみに家族3人で40皿完食。加えてアルコールフリーのビールを1本注文。お会計は¥6100でした。

小学生なら15皿、大人なら20皿完食でもらえる「皿そば之証」は1年で5つ集めることが出来たら翌年1年間は無料で食べられるとか。
いつもと違うお蕎麦は、息子のファイティングスピリッツを垣間見ることができ、楽しいイベントとなりました。


大阪市内からのアクセス

所要時間は2時間ちょっと。
阪神高速道路から、中国自動車道、舞鶴若狭自動車道を利用し、北近畿豊岡自動車道、国道312号、県道2号を通り豊岡市出石へ。
高速料金としては、ETC割引を利用して片道3000円弱。立派な遠足です。
帰り道の中国自動車道は渋滞の定番。今回は午後3時には出石を出たこともあって、驚異的スムーズに帰ってくることができました。
ネクスコ西日本の渋滞予測などをチェックしてノーストレスな家族ドライブにしたいですね。


帰り道は近くの道の駅で新鮮野菜のお買い物

北近畿豊岡自動車道は一部トンネル区間を除き無料の自動車道。道の駅が点在しています。
今回は朝来市山東町にある「道の駅 但馬のまほろば」へ。古墳時代を彷彿させる外観が印象的です。
地元の名物岩津ねぎや黒大豆にお米や新鮮野菜がたくさん。午後入荷の野菜もあるのか、帰り道に訪れても安くて新鮮な野菜をゲットすることができました。
息子はだたっぴろい広場でひとはしゃぎ。ドックランが出来る道の駅も増えていますが、キッズランもありがたい!


子供とドライブできるのはあと何年?楽しい思い出いっぱい作ろう。

「あんなに蕎麦食べるとは・・・スッカラカンや・・」とブツブツ小言な私にパパが一言。
「今回の出石はあいつ忘れへんと思うで、そ~思ったら安いもんや!」
そりゃそうだ。息子8歳時代のあの食べっぷり、私も忘れない。
大きくなったら一緒にドライブ行ってくれないもんね。まだくっついてくれるあと数年、色々一緒に出掛けようね。
そんなことを考えさせてくれた家族ドライブでした。


但馬の小京都 出石

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