【滋賀県愛荘町】大阪から2時間で行けるぶらりツアー!歴史と手しごとのまちへ
滋賀県愛荘町で開かれた「観光周遊モデルコース モニターツアー」に参加してきました。
「愛荘町?どこ??」と思いながら行ったら、とんでもなく歴史と伝統の手仕事が詰まった地域でした。
ちょっとした旅行気分を味わっていただければ嬉しいです!
(写真:きょうこ)
目次
滋賀県愛荘町の、おすすめスポットを巡る
▼今回まわったスポットはこちら!
滋賀県愛荘町は、滋賀県の近江八幡市・彦根市の間に位置する愛知郡(えちぐん)のこじんまりとした町です。
(ざっくりすぎて怒られるかもしれませんが、「琵琶湖の東の真ん中あたり」と言えば、関西の方はなんとなくわかる場所かも?)
こじんまりとは言え、今から1280年ほど前に開山された紅葉の名所「金剛輪寺」があったり、中山道の通る場所で65番目の宿場町として栄えていた場所であったりと、歴史がとても古い街。
大阪駅からはJRの新快速と近江鉄道を乗り継いで約2時間でした。
小旅行感覚のお出かけにちょうど良い距離感♪
今回私たちが選んだのは「ウォーキングコース」。
愛荘町の伝承工芸「びんてまり」のワークショップあり、おすすめのグルメ、歴史感じるまち歩きを楽しめるコースです。
さぁ、気合いを入れて、歩いて、作って、食べますよー!レッツゴー☆
【豊満神社】旅の安全と、美人祈願
まずは、豊満(とよみつ)神社からスタート!
創祀年代は不明ながら、室町時代に鋳造された神鐘銘文に「愛知郡」「豊満大社」の文字があることから、古来からここに神社があったと言われています。
神功皇后の時代の三韓征伐で勝利を収めたと言われる伝説があり、「勝運」の神様としても有名ですが、今は美人祈願で訪れる方も多いそうです。
「豊満」って別読みすると「ほうまん」です。
・・・そう、スタイルが良くなる&美人になれるというご利益でも人気なのですー!
そのほか、自然に出来たハートの形の「ハート石」で恋占いをしてみたり・・・
大きな杉の木「美人の木」にお願いしてみたり・・・
古い歴史と神聖さのある空間。
縁結びが実際に叶った凄いエピソード(オチ付き)もありますので、是非宮司さんへお尋ねください(^ ^)
【豊満神社】
滋賀県愛知郡愛荘町豊満392
【愛知川ふれあい本陣】おばあちゃん先生に癒やされるワークショップ
さて、ウォーキングすること10分。
次に行ったのは「愛知川ふれあい本陣」です。
愛知川ふれあい本陣は、喫茶・宿泊・観光・イベント会場・貸室といった様々な機能を持つ総合施設で、街のイベントが行われています。
びんてまりとは、瓶の口よりも大きな手まりが入ったびん細工手まり。
一度手まりを作って刺繍などを完成させてから
↓
手まりの中身を抜いてしぼませて
↓
瓶に入れ
↓
手まりに綿を詰め、形を丸く整えて
↓
瓶に蓋をして完成!
工程を聞けばシンプルなようですが、美しく作れるようになるまで10年以上はかかると言われています。
因みに、制作方法は秘伝とされることが多いので、これまでの伝承経路は謎に包まれているそうですよ。なんてこった!
ワークショップでは、ミニチュア版でカプセルホルダーに入った手まりを作ります。
最後の刺繍2周分を体験するという内容に、「それだけなのか〜」などと失礼にも大変軽く見ていたのですが、前言撤回。
最初から糸選びで迷いの境地に入り・・・そして針と糸で模様を追加していく細かい作業難しい・・・
ワークショップを終えると、お隣のカフェ「なごみ」のドリンクと甘味セットも!
滋賀県愛知郡愛荘町愛知川38番地2
営業時間:9:00~18:00
休館日:月曜日
【竹平楼】歴史上の人物の多くが訪れた超老舗の日本料亭
個人的に、今回最もアツいと思ったのがこちら、日本料理の竹平楼(たけへいろう)です。
1758年(宝暦8年・江戸中期)に創業したこちらの建物は、平成13年に国の有形文化財に登録。
明治十一年、三代目の平八の時に明治天皇が、民情視察のため北陸東山道をご巡幸なされ、当家にお立ち寄りになりました。その時に侍従長の岩倉具視をはじめ大隈重信、井上馨、山岡鉄舟など明治を築いた重鎮の方々もお伴でお越しになったと伝え聞いております。
公式Webサイトより
一般の人がいる側の部屋と、天皇がおられた部屋では、部屋の細部が異なり、かなり手間と気持ちが込められた造りであることが分かります。
ほかにも数々の美しい調度品。
美術館にあってもおかしくない代物が、間近に観ることができるのは嬉しいところですね。
こうした厳かな場所だと、一人ではなかなか入ることがありませんので、ツアーのメニューに入っているのは嬉しいですね♪
※完全予約制なのでご注意ください。(Web予約はこちら)
【竹平楼】
滋賀県愛知郡愛荘町愛知川1608
営業時間:昼食 11:30~15:00(入店13:30まで)/夕食 17:00~22:00(入店19:30まで)
定休日:水曜日
【ののすておりがみ屋&刺繍屋ポイトコセ】一周回ってデザインかわいすぎ!
おしゃれなスポットも外せない!
そんな方は「ののすておりがみ屋&刺繍屋ポイトコセ」へどうぞ♪
室町時代に京都から伝わった麻織物技術に、近江商人の活躍が加わったことで、この地域では上質な麻織物「近江上布」が栄えたそうです。
彦根藩の献上品にもされていたくらいなので技術力も高かったはず!
2002年に廃業した「野々捨商店」に残された型紙から、伝統や歴史を身近にできるように形を変えようと「おりがみ」となったんですね〜。
おりがみは、おりがみとして使うもよし。敷き詰めて模様を組み合わせて壁紙などに利用するもよし。
自由な発想で使い方を試してみましょう〜!
併設の「刺繍屋ポイトコセ」は川井健司さん・関りんさんによるイラストを刺繍にして様々な製品となっています。
「ポイトコセ」は「ピョンと跳び越えろ」を意味する滋賀の言葉だそうです(かわいい…)
「いくつもの課題をポイと越せますように!」
「みなさんの想像をポイと超せますように!」
そんな想いが込められているそうです。
くすっとできるおちゃめでかわいい世界観を是非堪能あれ。
滋賀県愛知郡愛荘町愛知川1764−1
営業時間:11:00〜18:00
定休日:火〜木曜日
【近江上布伝統産業会館】上質な麻織物を求めて全国各地から人が来る
おしゃれスポットその2!「近江上布伝統産業会館」です。
ここでは近江上布を作る工程を実際に見て、買うことができます。
(とりあえず、最初にお伝えしておくのですが、建物が素敵!)
室町時代から続く製法で、「生平(きびら)」と「絣(かすり)」の織られる様子を目の前で見ることができるのです。
No電動!なんて環境にやさしいんだ。
しかし、その分自分の体重のかけ方ひとつでも結果が変わる、まさに職人の世界を垣間見た気がします。
伝統を絶やさないために、どれだけ世の中が機械化されたとしても、約600年続く産地を維持したいとスタッフのみなさんが強い想いを持って運営されています。
触ってみただけで質の高さを感じることができるはず!
こうして少しでも産業のことを知って、世界がひろがる。
なんだか消費者としてもひとつ賢くなれた感じがしたのは気のせいでしょうか?
【近江上布伝統産業会館】
滋賀県愛知郡愛荘町愛知川32−2 ゆめまちテラスえち
営業時間:ショップ10:00〜17:00 / 織物工房 10:00〜16:30
休館日:毎週月曜日、祝祭日、年末年始
【しろ平老舗】155年以上続く銘菓店を要チェック!
やっぱり遠出をしたら、友人・家族にもお土産を買いたい!(もちろん、自分にも!!)
「しろ平老舗」は現在5代目、1865年から続いている和菓子屋さんです。
中山道を利用する旅人たちも小腹を満たしたことでしょう・・・うーん浪漫ある〜。
大量生産の製法で失われつつある“味と心”。そんな中でも地産地消スタイルを崩さず、厳選された材料で、お菓子職人さんが丁寧に作られています。
名物は「米どころ」。
たっぷりで上品な甘さの小豆と求肥が相性よし。とても良いお菓子を頂いているな…という感覚になれるお菓子です。
きんかん大福も一緒に購入しました。
羽二重餅で包まれた、やさしい甘みの金柑。ほんのり甘くて適度に酸味。
メンバーからは「めっちゃ金柑!」という率直なコメントも。それだけ金柑の味が芳醇に現れる一品でした。
滋賀県愛知郡愛荘町愛知川1504-1
営業時間:8:00~18:30
定休日:毎週木曜日
滋賀県愛荘町へのアクセス
さて、ここまでご同行ありがとうございました。
滋賀県愛荘町は歴史を感じられる静かなまちでした。愛荘町の方々は皆さん元気な印象なので、ざっくばらんにお話してみると、さらに旅は楽しくなるかもしれません☆
今回ご紹介した場所は、近江鉄道「愛知川(えちがわ)駅」を起点に巡ることができます。
ご興味のある方はぜひ一度行ってみてください〜っ\(^o^)/
<愛知川駅へのアクセス>
・JR大阪駅から約2時間
・車で約1.5時間(最寄りのIC:八日市IC)
「書いて、描ける」な、長野県出身のフリーランスデザイナーです。Web・印刷物のデザインと、ライターとして活動中。イラストもゆるゆると描いています。
シュールでポジティブな感じ大好き。故・さくらももこ先生リスペクト。
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